皆さん、こんにちは!
僕の住む浪岡は相変わらずとても寒いです。しかも12月としては、いつもより雪が降っているような…。寒いですが、毎日の練習を頑張っています。
今月は、少し時間が経ちましたが、全日本総合について振り返りたいと思います。
この大会は去年、1回戦負けをしてすごく悔しい思いをしましたが、今年は1回戦を突破することができました(編集部注:東北マークスの佐伯健人に13-21、23-21、21-17に勝利)。本戦で勝てたのは初めてなのでうれしかったですし、次につながる1勝だったと感じています。
でも、五十嵐さん(優・中央大4年)との2回戦は、11本、20本でストレート負け。自分の思うようなプレーをできずに終わってしまったことにとても悔いが残っています。1ゲーム目はシャトルが飛ぶコートで、コントロールしきれませんでした。2ゲーム目は、いつも通り一本一本集中しようと切り替えましたが、終盤の大事な場面でフォルトがあり、リズムが崩れてしまいました。また、1回戦を競ってしまったことも敗因の一つ。ファイナルのギリギリで勝ったことで体力を消耗してしまったので、来年は初戦でもっとスムーズに勝てるようにしたい。そして、さらに上にいけるように頑張っていきたいです。
この一年を振り返ると、去年よりはすごく充実していましたし、成長できた一年だったと感じています。メンタル面でいえば、大事なポイントをしっかり取ることができるようになったり、きつい場面でも攻めきれるようになったのは成長かなと。たとえ負けていても、焦らず、自分のプレーを乱さないようになったと思います。
それに、アタック力も上がりました。コースをねらって速い球を打ち分けたり、去年よりパワーがついたぶん、強い球が打てるようになった実感があります。足をしっかり出せるようになったところも、成長した部分です。
でも全体的に、まだまだ足りません。今年の結果についても、満足はしていないです。ベスト4だったベトナムOP、準優勝のインターハイ、銅メダルの世界ジュニア……。どの大会も、優勝できるチャンスがありました。そのチャンスをつかみきれなかったのは、練習での意識や、自分の力が足りていなかったからだと思います。
これからは、いままで以上に高い意識で練習に取り組んで、休憩時間を減らすくらいの気持ちで自分に厳しくやっていきたい。プレー面では、崩れた体勢からでも厳しいコースに打ち分けたり、一発で決めきるパワーをつけていきたいです。また、連戦になると疲れがたまって体が動かなくなることがあるので、何試合続いても全力でプレーできるような体をつくることが目標です。
来年の大会での目標は、ジュニアの中では、10月のユースオリンピックや、11月に行なわれる世界ジュニアで優勝すること。シニアの大会では、海外でも国内でも優勝をねらいます。全日本総合は今年の結果を超えて上位に入ることが目標なので、一戦一戦を大事にして、目標に向かって進んでいきたいです。
学校は22日から冬休みに入りました。年明けはすぐに浪岡ジュニアの合宿があります。合宿はすごくきついですが、その後すぐに高校選抜につながる東北大会があるので、そこで勝つためにも、合宿でしっかり鍛えてきます!
奈良岡功大選手に聞く!
☆なんでもQ&A☆
Q.奈良岡選手のようなヘアピンを打つにはどうすればいいですか? どうやって上手になったか教えてください。(中学1年生・女子)
A. ヘアピンは昔から好きで、得意ショットの一つです。小さいころは家にネットのようなものを張って打っていました。練習中も、ヘアピンを打つことは多かったですね。単純に好きだからというのもありますが、スマッシュの練習や、きついトレーニングをして疲れたあとでも楽しめるというのも理由の一つ。ヘアピンは、試合の中で自分が攻めるためにも大事なショットなので、自然と身についたんだと思います。
打つときのコツは、シャトルがネットから浮かないようにスピンをかけること。スピンのかけ方はいろいろありますが、一つは、フォアで打つ場合、ラケット面を左下から右上に向かって円を描くように動かすやり方。バックで打つなら、右下から左上に動かすと、シャトルがネット際にキレイに落ちると思います。コルクを横に切るのではなく、斜めに切るイメージですね。感覚が身につくまで、たくさん練習してみてください。
★奈良岡功大選手への質問募集!★
送り先…◎Eメール:bad@bbm-japan.com ◎FAX:03-5643-3841◎郵便:〒103-8482(株)ベースボール・マガジン社 バドミントン・マガジン編集部&バド×スピ!編集部「一本集中 Q&A」係まで。さまざまな質問、お待ちしています!
Profile
奈良岡功大◎ならおか・こうだい 2001年6月30日生まれ、青森県出身。浪岡南小-浪岡中。小学時代は全国小学生大会単3連覇、全国ABC大会単5連覇を達成。中学時代は全国中学校大会単3連覇という前人未踏の記録を打ち立てた。同年9月には、高校2年までが出場する全日本ジュニアで最年少V。そのほかにも、全日本総合本戦出場や日本ランキングサーキット単3位など、シニアの舞台でも存在感を放つ日本のホープ。今年の世界ジュニアでは銅メダルを獲得した。日本B代表。173㎝67㎏。血液型B。
構成/バドミントン・マガジン編集部