12月24日、バドミントンの最高峰リーグである「S/Jリーグ2017」高岡大会(富山・高岡市民体育館)2日目が開催された。この日は男子1試合、女子2試合が行なわれており、ここでは男子の熱戦をレポートしよう。
地元・高岡で連勝して2017年を締めくくりたいトナミ運輸と、今季いまだ白星のないトリッキーパンダースの一戦。トナミ運輸はスーパーシリーズファイナル3位の園田啓悟/嘉村健士(上写真・左)をトップダブルスに起用した。遠征の疲れが残るなかでの試合となったが、トリパンの井谷和弥/リャオ・ミンチュンに対して2人は主導権を渡さず、第1ゲームを9本、そして第2ゲームも10本で一蹴。エースが役割を果たしたトナミ運輸は、続くシングルスでも全日本総合で初優勝を飾った武下利一が2−0のストレート勝ちを収め、第2ダブルスの結果を待たずにチームの勝利を決めた。
第2ダブルスは、いい流れのままバトンを受け取った常山幹太/下農走が、トリパンの高階知也/米田健司を14本、14本に抑えて快勝。侮れない相手をきっちり3−0で封じたトナミ運輸が、開幕から3連勝! S/J連覇に弾みをつける勝利をつかみ、前半シーズンを終えている。
▼試合結果
トナミ運輸(3勝) トリッキーパンダース(3敗)
園田啓悟/嘉村健士②〔21−9、21−10〕0●井谷和弥/リャオ・ミンチュン
武下利一②〔21−19、21−12〕0●福田春樹
常山幹太/下農走②〔21−14、21−14〕0●高階知也/米田健司
トナミ運輸・荒木純監督コメント
「第1ダブルスはもう少してこずるかなと思っていましたが、(園田/嘉村は)相手を寄せつけない完璧な試合だったと思います。(高岡で2連勝して)しっかりと後半戦につなげたというのはよかったです。今年最後の試合ということで、地元のみなさんにも応援してもらって、しっかりと(いい試合を)見せられたのは本当によかったですね。あとは後半戦をやるだけです」
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人