12月24日に開催された第26回全国小学生選手権(広島県・広島県立総合体育館)2日目は、都道府県対抗の男女団体戦(1複2単)が行なわれた。23日は団体戦の1回戦~3回戦が行なわれ、この日は準々決勝から決勝までを実施。ここでは、女子団体のダイジェストをお伝えしよう。
準々決勝を勝ち上がったのは、埼玉、栃木、神奈川、千葉の4チーム。2010年以来の優勝をねらう埼玉は、準決勝で強敵の栃木をストレートで下して栄冠に王手をかける。一方、反対の山では神奈川と千葉が激突し、シングルス2本を制した千葉が決勝へと駒を進めた。
優勝経験のあるチーム同士の対決となった決勝。3面を使って試合が同時に始まると、先に白星をあげたのは埼玉だった。第1シングルスを任された山北奈緒が2−0のストレート勝ちを収め、エースとしての役割を果たす。すると、第1ダブルスの櫻井優香/湯本凜音が奮起。息の合った攻撃で千葉の中嶋花帆/寺山ほのかを17本、15本で振りきり、うれしい優勝を決めた。
【優勝コメント】
★藤沼良一監督
「埼玉県全体で年間を通して行なってきた強化が実りました。言葉にできないくらいうれしいです。今大会は山北というエースがいたので、ダブルスと第2シングルスのどちらかを取れれば、というねらいでした。そういう意味では、ダブルスがしっかり勝ちきってくれたのが大きかったと思います。キャプテンを中心に、選手みんなで団結できたことも勝因です」
★山北奈緒キャプテン
「みんなで団結して優勝できたので、すごくうれしいです。ファイナルになって苦しいときも、応援に元気をもらって勝つことができました。決勝は、みんなのために勝ちたいと思って、力を出しきれるように心がけていたのがよかったと思います」
【結果】
▼準々決勝
埼 玉 2-0 南北海道
栃 木 2-0 東京
神奈川 2-1 青森
千 葉 2-0 大阪
▼準決勝
埼 玉 2-0 栃木
千 葉 2-1 神奈川
▼決勝
埼玉 2-0 千葉
櫻井優香/湯本凜音②〔21-17、21-15〕0●中嶋花帆/寺山ほのか
山北奈緒②〔21-11、21-18〕竹澤みなみ
黒川璃子〔21-15、18-21、2-1、打切り〕砂川温香
※結果は準々決勝以上を掲載
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/江見洋子