12月16日に開催されたスーパーシリーズファイナル(UAE・ドバイ)4日目は、各種目の決勝トーナメント・準決勝が行なわれた。ここではシングルスの結果をお伝えしよう。
【女子シングルス】
グループAを2位通過した山口茜(上写真)は、混戦のB組を1位で通過してきたラチャノック・インタノン(タイ)と対戦。第1ゲームは中盤まで接戦をとなった展開を、インタノンが先に抜け出して21-17で先制。しかし、第2ゲームは山口が9連続ポイントなどで奪い返し、勝敗の行方はファイナルゲームへ。すると、中盤以降にリードを許した山口が14-18と劣勢の場面に追い込まれたが、ここから6連続得点で逆転に成功。最後もそのまま押し切って21点を奪った山口が勝利し、SSファイナル初の決勝進出を決めている。
もう一つの準決勝は、プサルラ・V.シンドゥ(インド)と陳雨菲(中国)が対戦。第1、2ゲームともに主導権を握りながら試合を進めたシンドゥが、2−0のストレートで新鋭を退けて決勝へと勝ち進んだ。
▼準決勝
山口茜②〔17−21、21−12、21−19〕1●ラチャノック・インタノン(タイ)72分
プサルラ・V.シンドゥ(インド)②〔21−15、21−18〕0●陳雨菲(中国)59分
▼決勝
山口茜 − プサルラ・V.シンドゥ
【男子シングルス】
グループA1位通過のリー・チョンウェイ(上写真/マレーシア)は、抽選で同じA組2位の孫完虎(韓国)と再戦。予選では孫完虎が2−1で勝利を奪ったが、準決勝で本領を発揮したのはチョンウェイだった。第1ゲームは21-17で抑えたチョンウェイは、続く第2ゲームも14-11から7連続得点で快勝。今季好成績を収めている孫完虎を下し、決勝進出を果たした。
B組1・2位同士の対決となった石宇奇(中国)とビクター・アクセルセン(デンマーク)の対戦は、2位通過だったアクセルセンが12本、8本で圧倒。今年の世界選手権王者が、SSファイナル2年連続となる決勝進出を決め、連覇に王手をかけている。
▼準決勝
リー・チョンウェイ(マレーシア)②〔21−17、21−11〕0●孫完虎(韓国)49分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−12、21−8〕0●石宇奇(中国)41分
▼決勝
リー・チョンウェイ − ビクター・アクセルセン
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO