12月1日に開催された第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは男女シングルスのダイジェストをお伝えしよう。
【男子シングルス】
東京オリンピックにつながる、大事な日本代表選考に関わる今大会。ベスト4入ったのは、前回優勝の西本拳太(上写真)、常山幹太、武下利一のトナミ運輸3選手と、前回準優勝の坂井一将(日本ユニシス)の4名。西本、坂井は貫禄のストレート勝ちで準決勝の切符をつかみ、武下は桃田賢斗(NTT東日本)との勝負を22-20、21-15のストレートで下し、初のベスト4進出を決めた。
常山幹太は長年日本A代表で活躍する上田拓馬(日本ユニシス)とファイナルゲームの接戦を演じ、最後まで攻めきった常山が勝利。こちらも初のベスト4入りを決めている。これにより、準決勝は西本と常山、武下と坂井が激突する。
【女子シングルス】
奥原不在の山を勝ち上がったのは、高校選抜優勝の実績などがある鈴木ゆうき(聖ウルスラ学院英知高)を2−0で破った峰歩美(上写真/再春館製薬所)。また、日本B代表の大堀彩(トナミ運輸)は、昨年の準々決勝で敗れている三谷美菜津を2−1で下してリベンジ達成。初の4強入りも決めている。
前回のファイナリストである佐藤冴香と山口茜は、それぞれファイナル勝負にもつれる接戦を演じた。とくに前回王者の佐藤は、B代表で海外大会での優勝経験がある川上紗恵奈に押し込まれる場面もあったが、最終ゲームはドリブンクリアーなどからチャンスを生み出し勝利。苦しみながらも準決勝に駒を進めた。準決勝は峰と大堀、佐藤と山口が対戦する。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人