12月1日に開催された第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)の男子シングルス準々決勝に、桃田賢斗(NTT東日本)が登場した。
1、2回戦とファイナル勝負の末に勝利した桃田賢斗。準々決勝の相手は、今年の全日本社会人・準決勝でも対戦し22-20、21-16で辛勝している武下利一(トナミ運輸)だ。
第1ゲーム、序盤で先行したのは桃田だった。5連続得点で9−7。さらにここからポイントを奪い合い、17-13とリードした。しかし、ここで武下が積極的に仕掛けて点差をつめると、20オールの同点に。追いつかれた桃田は、ラリーの詰めが甘く、最後は2連続失点で第1ゲームを奪われた。
第2ゲーム、出だしで武下が7−2まで点差を広げたが、桃田もスマッシュ、カットから点差を縮めて10-11。このまま桃田が逆転するかと思われたが、武下も意地をみせる。12-11、14-12、16-14と武下リードのまま試合が進み、18-15。すると、ここで連続ポイントをつかんだのは武下だった。ねばる桃田を振り切り21-15で勝利。初のベスト4進出を果たした。
なお、2年ぶりの優勝を逃した桃田は「相手がミスしてくれたらいいなと、安易な考えでラリーをしてしまったのが敗因です」と振り返っている。
▼男子シングルス・準々決勝
武下利一(トナミ運輸)②〔22−20、21−15〕0●桃田賢斗(NTT東日本)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人