11月30日に開催された第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは各種目をダイジェストで振り返る。
【男子ダブルス】
3連覇をねらう第1シード選手の園田啓悟(上写真・左)/嘉村健士(トナミ運輸)。2回戦は牧野公亮/山村駿介(JR北海道/日立情報通信エンジニアリング)に2−0で勝利し、なんなく準々決勝進出を決めた。同じA代表の保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)、遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)も、順当に白星を手にして2回戦を突破。今年のダイハツ・ヨネックスジャパンOP準優勝で、スーパーシリーズなどでの活躍が目立ってきた井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)もベスト8入りを決めている。
【女子ダブルス】
世界ランクではトップ10に4組も入る日本の女子ダブルス。第1シードの髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)、第2シードの米元小春/田中志穂(北都銀行)は、2−0のストレートで相手を抑え2回戦をクリア。福万尚子/與猶くるみ(ヨネックス)も大学生ペアを退けたほか、今年の世界選手権銀メダリストの福島由紀/廣田彩花(上写真・左)は、同じ再春館製薬所の後輩で全日本社会人優勝の志田千陽/松山奈未と対戦したが、ここは先輩の貫禄を示して2−0で勝利をつかんでいる。
B代表の松本麻佑/永原和可那と、主に混合ダブルスでSSを転戦していた栗原文音/東野有紗(日本ユニシス)の勝負は、終盤でのアタックが冴えた松本/永原がファイナル勝負を制しベスト8に進出。新玉美郷/渡邉あかね(NTT東日本)、櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)、篠谷菜留/星千智(日本ユニシス)がそれぞれ準々決勝に駒を進めている。
【混合ダブルス】
シード選手ら登場した混合ダブルス。優勝候補筆頭の渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)は、渡辺の腰のケガの影響も心配されたが、ここは全英OP4強の実力をしっかり示して勝利。第2シードの金子祐樹/栗原文音(日本ユニシス)、全日本社会人優勝の高階知也/江藤理恵(トリッキーパンダース/岐阜トリッキーパンダース)、米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)なども勝利を手にしている。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/川口洋邦、幡原裕治