11月30日(木)に、BWF(世界バドミントン連盟)が発表するドバイランキングが更新された。
ドバイランキングとは、年間12大会が行なわれるスーパーシリーズ・スーパーシリーズプレミアの獲得ポイントによって決められるランキングだ。主に日本A代表が出場しており、日本B代表選手らが出場するグランプリゴールド(GPG)、グランプリ(GP)、インターナショナルチャレンジ(IC)などのポイントは加算されないため、世界ランキングとは異なる順位となっている。
SS最終戦・香港OPが先週(11月21日〜26日)行なわれ、今回発表されたドバイランキング(11月30日付)にはその結果が反映されている。また、このランクがドバイランキングの最終順位となり、各種目上位8名・8ペアには、12月13日から17日までUAE・ドバイで開催する『スーパーシリーズファイナル2017』の出場資格が与えられる。日本からは、男子シングルスを除く4種目で出場資格を得た選手・ペアが決定した。出場予定選手は以下の通り。
【女子シングルス】
山口 茜(再春館製薬所)
奥原希望(日本ユニシス)
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)
保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)
【女子ダブルス】
米元小春/田中志穂(北都銀行)
福島由紀/廣田彩花(再春館製薬所)
【混合ダブルス】
数野健太/栗原文音(日本ユニシス)
日本は計12選手がSSファイナルの出場資格をつかんだ。そのなかでも、女子シングルスの山口茜と、女子ダブルスの米元小春/田中志穂はドバイランクで堂々の1位に輝いており、それぞれ初優勝の期待が高まる。
奥原はワイルドカードで出場
SSファイナルは、一つの国・地域からの最大出場枠が2名・2ペアと決まっている。これにより、混合ダブルスでは8位以内に中国ペアが3組ランクインしたため、同9位の数野健太/栗原文音が繰り上がりで出場することが決まった。
その一方、2014年のSSファイナル女子ダブルス優勝でランク3位の髙橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)と、同7位の福万尚子/與猶くるみ(ヨネックス)は、この規程により出場権をつかむことができなかった。また、女子シングルスの佐藤冴香(ヨネックス)は、インドネシアOP(SSP)優勝などのポイントを手にしていたが、ランキングは10位に終わりSSファイナル出場はならなかった。
奥原希望はドバイランクでは9位だったが、世界選手権優勝者が持つワイルドカードにより、順位に関係なく出場資格を獲得している。しかし、現在開催中の全日本総合では、右ヒザのケガの影響で1回戦を途中棄権しており、回復の状況によってはSSファイナルを欠場する可能性もある。
この大会では、髙橋/松友のほかに、2015年に男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)、女子シングルスの奥原が優勝を果たした。昨年は男子ダブルスの園田/嘉村が準優勝、髙橋/松友が準優勝の成績を残している。
なお、各種目の出場資格を得た選手は以下の通り。
【男子シングルス】
孫完虎(韓国/1位)
スリカンス・キダムビ(インド/2位)
石宇奇(中国/3位)
リー・チョンウェイ(マレーシア/4位)
周天成(台湾/5位)
伍家朗(香港/6位)
諶龍(中国/7位)
ビクター・アクセルセン(デンマーク/8位★)
【女子シングルス】
山口 茜(日本/1位)
戴資穎(台湾/2位)
成池鉉(韓国/3位)
シンデュ・P.V.(インド/4位)
ラチャノック・インタノン(タイ/5位)
キャロリーナ・マリーン(スペイン/6位)
何冰嬌(中国/7位)
奥原希望(日本/9位★)
※世界選手権優勝の奥原はワイルドカードで出場
【男子ダブルス】
ギデオン/スカムルジョ(インドネシア/1位)
ボー/モーゲンセン(デンマーク/2位)
李俊慧/劉雨辰(中国/3位)
張楠/劉成(中国/4位★)
園田啓悟/嘉村健士(日本/5位)
ピーターセン/コールディング(デンマーク/6位)
李洋/李哲輝(台湾/7位)
保木卓朗/小林優吾(日本/8位)
【女子ダブルス】
米元小春/田中志穂(日本/1位)
福島由紀/廣田彩花(日本/2位)
陳清晨/賈一凡(中国/4位★)
リターユール/ペデルセン(デンマーク/5位)
張藝娜/李紹希(韓国/6位)
鄭景銀/申昇瓚(韓国/8位)
黄雅瓊/于小含(中国/9位)
許雅晴/呉玓蓉(台湾/10位)
※3位の髙橋礼華/松友美佐紀、7位の福万尚子/與猶くるみは出場できず
【混合ダブルス】
鄭思維/陳清晨(中国/1位)
魯愷/黄雅瓊(中国/2位)
アーマド/ナトシール(インドネシア/4位★)
鄧俊文/謝影雪(香港/5位)
ジョルダン/スサント(インドネシア/6位)
C・アドコック/G・アドコック(イングランド/7位)
タン・キァンメン/ライ・ペイジン(マレーシア/8位)
数野健太/栗原文音(日本/9位)
※3位の王懿律/黄東萍(中国)は出場できず
順位は11月30日付。★は今年の世界選手権優勝
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO