11月29日に開催された第71回全日本総合選手権(東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。ここでは、注目選手・ペアのコメントを紹介しよう。
【男子ダブルス】
(日本ユニシス)
結果:1回戦は小林/青木(鳥取県立産業体育館職員/鳥取中央育英高教職員)に2-0で勝利
井上「昨日ミックスダブルスの予選をプレーしたときには羽根が全然飛ばないイメージでしたが、今日はかなり飛んで、相手が前に出てくるスピードも早く、1ゲーム目はポイントを取られてしまいました。でも、2ゲーム目からは先に攻撃の形が作れたのがよかったと思います。
海外で結果を出すことももちろんですが、早川(賢一)さんがコーチになってから、総合で優勝することをめざしてやってきたので、早くタイトルを取りたい。攻めないと勝てないと思っています。ランキング自体はA代表の選手より上にいますが、自分たちはB代表なので、Aにしっかり勝ちにいきたいです」
金子「試合前のウオーミングアップが不十分で1ゲーム目は競ってしまいましたが、勝ててよかったです。先週はいいパフォーマンスができたので、それをこの大会でも継続できれば結果も見えてくると思う。自分たちのパフォーマンスを出しきれるようにしたい。めざしているのは優勝だけ。そこに向けて1試合1試合勝っていきたいです。プレッシャーは感じていません。もともと緊張するタイプではないですし、自分たちはB代表なので、A代表の3ペアのほうがプレッシャーを感じると思うので、そこを利用して自分たちは向かっていきたいと思います」
(日本ユニシス)
結果:1回戦はインターハイ3位の中山/緑川(埼玉栄高)に2-0で勝利
遠藤「今日の試合に関してはメンタル、準備は100%で入りましたが、実際の仕上がりとしては20%くらいでしょうか。やっぱり試合勘という部分で難しかったです。試合になれば、なんとかうまくできると思っていたのですが、全然できなかったので、開き直ってプレーしていかないと仕方ないかなと。もちろん目標は優勝ですが、いつ負けるかもわからない。まずは一戦一戦しっかりプレーして、これまでとは違う自分たちのプレーというのを見つけてみようと思っています。2回戦も勝ち負けより、まずは自分のプレーをしていきたいですね」
渡辺「(世界選手権前から痛めていた)腰の状態はまったく問題はなく、あとは試合勘というところで徐々に慣れていければと思っています。なかなか練習もフルにできていない時間も長かったですし、試合と練習はまた違うので、試合前は緊張で足が震えていました。ここ2~3カ月、僕が負担をかけてしまっていたところがあるのですが、逆に僕がいつも通りのプレーをできればダブルスとして成り立ってくると思うので、まずは自分の持っている力を出しきることを大切にやっていきたいと思います」
取材・構成/田辺由紀子、バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人