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【全日本総合】「東京五輪に向けて、ここからが正念場」(佐藤)<記者会見>

11月27日(月)に、第71回全日本総合選手権の記者会見が駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行なわれた。日本一を決める本大会は、舞台を代々木から駒沢の地に移し、明日28日から6日間の日程で開催される。

全日本総合の記者会見に参加した選手たち

記者会見には、今大会にエントリーしている前回大会の優勝者が参加。ここでは、各選手の意気込みや今大会にかける思いを紹介する。

◆男子シングルス

西本拳太(トナミ運輸)

「一試合ずつ自分のベストのプレーをして、2連覇できるように頑張っていきたいです。(桃田賢斗選手の復帰に対しての思いを聞かれ)、桃田選手が復帰したことは、自分にとっていい刺激となっています。対戦するとしたら決勝の舞台になると思いますが、まずは1回戦から一つずつ、しっかり勝っていきたい。ファンの皆さんに、自分の持ち味であるねばり強さや泥臭さを見ていただけるように、どんな劣勢な場面であっても最後まであきらめずに戦い抜きたいと思います」

◆女子シングルス

佐藤冴香(ヨネックス)

「昨年は悲願の優勝をすることができましたが、今年は昨年以上に厳しい戦いになると思います。今年はインドネシアOPでSS初優勝することができたのですが、奥原(希望)選手は世界選手権で優勝したり、山口(茜)選手はドバイランキング(編集部注: 17年のSSで獲得したポイントのランキング)で1位になったりと、女子シングルスの中でしのぎを削り合った一年でした。東京オリンピックに向けて、ここからが正念場。この全日本総合で優勝してこそ、世界で戦う意気込みも強くなると思うので、結果を残して、先をいく2選手に早く追いつけるように頑張りたいです」

◆男子ダブルス

園田啓悟(左)/嘉村健士(トナミ運輸)

園田「今回の全日本総合は、3連覇を目標にしています。そこに向かって1回戦から気を抜かずに、自分たちらしいプレーで戦っていきたいと思います。観客の皆さんには、自分たちの好きな低い展開でのスピード感や、ガッツあふれるプレーを見てほしいです」

嘉村「3連覇がかかっていますが、今年は年下の井上/金子ペアや保木/小林ペアも海外で活躍しているので、厳しい戦いになると思います。1回戦から挑戦者の気持ちで、しっかり臨みたいです。自分たちの持ち味は、やはり低空戦。そのなかで見せるアグレッシブさや、気持ちを前面に出すプレーというのを、観客の皆さんに見ていただけたらいいなと思っています」

◆女子ダブルス

髙橋礼華(左)/松友美佐紀(日本ユニシス)

髙橋「今回から会場が駒沢の体育館に移り、照明や雰囲気が変わりましたが、練習してみたらすごくやりやすいなと感じました。ここで試合をすることに、いまからとてもワクワクしています。今大会は1試合1試合、相手に負けたくないという気持ちで戦って、自分たちのプレーが出せたらと思っています。そうすれば結果はついてくると思いますし、負けないと思っているので、試合の入り方からしっかり準備していきたいです。(観客の皆さんにどんなところを見てほしいか聞かれ)、私たちは、ほかのペアにはないところをたくさん持っていると感じています。相手の嫌なところを突いたりすることや、コンビネーションが武器なので、そういったほかのペアにはないダブルスのおもしろさを伝えられたらいいなと思っています」

松友「今年一年は、来年や再来年のオリンピックレースに向けて必要な一年だったと思います。総合は、今年の個人戦では私たちの最後の試合になるので、この一年の目的などを最後までしっかり果たせるように頑張りたいです。また、今回の試合を通して、今後に向けて必要なさまざまなことを明確にしていければと思いますし、その中で、自分たちのプレーを出せれば誰にも負けないという思いはあるので、来年、再来年に勝てるように、いましっかりプレーできればと思います。私は相手との駆け引きだったり、プレーしていて楽しいと感じている瞬間が、おそらく一番いいプレーができているときです。なので、そういうプレーを一つでも多くできたらと思っています」

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/川口洋邦

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