11月24日に開催されたスーパーシリーズ第12戦・香港OP(九龍)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。
5種目で準々決勝に勝ち進んだ日本だが、この日は苦戦が続いた。男子シングルスの坂井一将は、デンマークの若手選手に15本、13本で敗戦。女子シングルスの山口茜は、中国OPからの2大会連続Vも期待されたが、世界選手権銀メダルのシンデュ・P.V.(インド)に0−2で敗れて上位進出はならず。
3組が勝ち残った女子ダブルスも、松本麻佑/永原和可那は世界選手権優勝の陳清晨/賈一凡(中国)にファイナル勝負まで持ち込んだが、最後は13本に抑えられて4強入りは果たせず。米元小春/田中志穂も中国ペアにファイナルゲームで、福島由紀/廣田彩花はタイペアに0−2のストレートで敗戦している。
しかし、後半に試合が組まれた混合ダブルスの保木卓朗/廣田彩花と、井上拓斗/金子祐樹が意地を見せた。保木/廣田はシンガポールペアを16本、13本で勝利をつかむと、井上/金子は前日に引き続き金星を奪取。世界選手権準優勝のアッサン/サプトロ(インドネシア)に対し、第1ゲーム21-17で先制すると、第2ゲームは21-13で勝利! 世界選手権のファイナリスト2組を立て続けに撃破し、ベスト4入りを決めた。
海外選手では、男子シングルスのリー・チョンウェイ(マレーシア)が、孫完虎(韓国)を下して準決勝へ。中国OP優勝の諶龍(中国)も順当に勝ち進んだが、林丹(中国)は同国の後輩・石宇奇にファイナル勝負の末に敗れている。
準々決勝の結果と各種目準決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
諶龍(中国)②〔21−16、21−13〕0●李東根(韓国)48分
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−15、21−13〕0●坂井一将39分
リー・チョンウェイ(マレーシア)②〔21−11、21−12〕0●孫完虎(韓国)37分
石宇奇(中国)②〔13−21、21−17、21−15〕1●林丹(中国)62分
▼準決勝
諶龍 − アンダース・アントンセン
石宇奇 − リー・チョンウェイ
【女子シングルス】
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔21−14、21−16〕0●ミシェル・リー(カナダ)39分
シンデュ・P.V.(インド)②〔21−12、21−19〕0●山口茜37分
成池鉉(韓国)②〔21−15、13−21、21−15〕1●何冰嬌(中国)61分
戴資穎(台湾)②〔21−15、23−21〕0●陳雨菲(中国)37分
▼準決勝
戴資穎 − 成池鉉
シンデュ・P.V. − ラチャノック・インタノン
【男子ダブルス】
井上拓斗/金子祐樹②〔21−17、21−13〕0●アッサン/サプトロ(インドネシア)36分
ギデオン/スカムルジョ(インドネシア)②〔21−14、21−17〕0●オンYS/タンWK(マレーシア)32分
李俊慧/劉雨辰(中国)②〔24−22、21−11〕0●イワノフ/ソゾノフ(ロシア)36分
ピーターセン/コールディング(デンマーク)②〔21−18、21−15〕0●盧敬堯/楊博涵(台湾)43分
▼準決勝
井上拓斗/金子祐樹 − ピーターセン/コールディング
ギデオン/スカムルジョ − 李俊慧/劉雨辰
【女子ダブルス】
ポリイ/ラハユ(インドネシア)②〔19−21、21−11、21−16〕1●黄雅瓊/于小含(中国)76分
陳清晨/賈一凡(中国)②〔17−21、21−18、21−13〕1●松本麻佑/永原和可那65分
ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)②〔21−12、21−19〕0●福島由紀/廣田彩花44分
黄東萍/李汶妹(中国)②〔15−21、21−16、21−13〕1●米元小春/田中志穂66分
▼準決勝
陳清晨/賈一凡 − ジョンコパン/ラウィンダ
ポリイ/ラハユ − 黄東萍/李汶妹
【混合ダブルス】
保木卓朗/廣田彩花②〔21−16、21−13〕0●ヒー/タン(シンガポール)27分
クリスチャンセン/ペデルセン(デンマーク)②〔21−19、21−17〕0●廖敏竣/陳曉歡(台湾)42分
王懿律/黄東萍(中国)②〔21−18、21−18〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)39分
鄭思維/黄雅瓊(中国) ○キケン●ラムスフス/ハートリッチ(ドイツ)
▼準決勝
王懿律/黄東萍 − 鄭思維/黄雅瓊
クリスチャンセン/ペデルセン − 保木卓朗/廣田彩花
文/バドミントン・マガジン編集部 写真/BADMINTONPHOTO