11月19日に開催された『日本リーグ2017勝山大会』は最終日を迎え、男女リーグの優勝チーム、そしてS/Jリーグ昇格チームが決定した。ここでは、男子ダイジェストをお届けしよう。
【男子ダイジェスト】
大会2日目(5試合)を終えて、上位には5戦全勝は東北マークス、JTEKTの2チーム、そして4勝1敗で後を追う丸杉。東北マークス、JTEKTは勝てばS/J昇格が決定し、丸杉は2つの白星をなんとか手にしたい状況だ。
残り2試合となった最終日。その第1試合は、JTEKTと丸杉が激突。ともにS/Jの舞台を経験していない両者は、第1ダブルスでJTEKTの平田典靖/宮嶋航太郎が貫禄のプレーで白星をつかみ、昇格にあっさり王手をかける。さらに、シングルスに起用された新人の松村健太が、チームの勢いをそのままシャトルにぶつけた。盛り上がるチームの応援を背にポイントを重ねると21-15、21-13のストレート勝ち! JTEKTが勝利をつかみ、まずはS/J初昇格を確定させた。
続いて昇格を決めたのは東北マークス。大同特殊鋼との試合では、第1ダブルスの鈴木大裕/佐伯健人がドライブ勝負を制して勝ち星を手にすると、シングルスでは内定選手の菊地裕太がファイナル勝負の接戦を抜け出し勝利。この時点でチームの白星が決まった東北マークスは、6勝0敗としてS/J昇格切符を手にしている。
昇格を決めた2チームが最後にめざすのは、優勝の二文字。東北マークスとJTEKTの直接対決は、JTEKTのエース・平田/宮嶋が主導権を渡さず2−0で勝利。シングルスは東北マークスの菊地が、試合途中でケガを負って失速する和田周を2−0で下し、日本リーグのタイトルは第2ダブルスまでもつれる。
すると、ここで奮起したのは念願の初優勝をねらうJTEKTだった。チームの主将でもある松本岳と北林悠のペアが、東北マークスの堀川善生/伊佐勇希から第1ゲーム21-16で奪取。負けじと堀川/伊佐も第2ゲームを16で取り返したが、ファイナルゲーム序盤で勢いに乗ったJTEKTペアが先行すると、最後は21-9で勝利。JTEKTが日本リーグ初制覇を成し遂げた。
◆男子リーグの勝敗
優勝:JTEKT:7勝0敗
2位:東北マークス:6勝1敗
3位:丸杉:5勝2敗
4位:セーレン:4勝3敗
5位:トヨタ自動車九州:3勝4敗
6位:宇部興産:2勝5敗
7位:東海興業:1勝6敗
8位:大同特殊鋼:0勝7敗
取材・文/バドミントン・マガジン編集部 写真/江見洋子