バドミントン専門ブランドとして世界のバドミントン市場においてシェア率第2位を誇るVICTORスポーツ(本社・台湾)と、こだわりあるメイド・イン・ジャパンのストリングなど、画期的な商品作りを行なってきたKIZUNAジャパンが、11月7日、業務提携を発表した。2018年1月より、日本国内ではこの二つのブランドにおけるプロモーションと販売は、新たに設立される「VK-SPORTS株式会社」が行なうことになる。
この日、VICTORスポーツの陳庶元社長、KIZUNAジャパンの阿部秀夫社長の両氏が登壇し、あいさつを行なった。台湾から来日した陳社長は「昨今の日本選手の活躍もあり、日本のバドミントン市場は急成長していると考えています。私たちは日本市場にさらなるビジネスの創造を掲げて、企業価値の向上をめざしていきたい」と、今回の業務提携の目的を語っている。
また、そのVICTORブランドの日本でのプロモーションと販売を任されたKIZUNAジャパンの阿部社長は「KIZUNAはスポーツを通して社会貢献したいという思いで立ち上げ、同じくそうした思いを持っていた陳社長と意気投合し、今回の業務提携につながった」と、その経緯を語り、「VICTOR、KIZUNAの両ブランドの認知度を高め、今後5年で国内シェア20%をめざす」と高い目標を掲げた。これまでKIZUNAジャパンとして行なってきた東日本震災復興支援も継続することも宣言。「バドミントン界に貢献する覚悟です」と阿部社長は力強く語っている。
発表会にはVICTOR契約選手として、韓国代表で、男子シングルスの世界ランキング3位・孫完虎も出席した。現在、使用しているラケット『ハイパーナノX900』については、「自分の技術を最大限に引き出してくれるラケット。皆さんにもおすすめしたい」とコメント。来年のアジア大会での金メダル獲得をめざすことも明言した。
取材・文/田辺由紀子