11月4日に熊本県の県立総合体育館で開幕した『バドミントンS/Jリーグ2017』は5日、大会2日目を迎えて男子3試合、女子2試合が行なわれた。ここでは、女子のダイジェストをお届けしよう。
午前の部の女子は、昨季リーグで初の3位に入る躍進を遂げた北都銀行と、昨季6位のACT SAIKYOが対戦した。海外遠征帰りのメンバーが多い北都銀行だったが、第1ダブルスの米元小春(写真左)/田中志穂を筆頭にベストメンバーでこの試合に挑んだ。そして、エースである米元/田中は、ACT SAIKYOの今井/今野に第1ゲームこそ17本とやや苦戦したものの、第2ゲームは9本と圧倒。また、シングルスは川上紗恵奈が2年連続で3勝をマークしている齋藤栞を相手に、こちらも13本、15本のストレート勝ちを収めた。
北都銀行は第2ダブルスでも、松本麻佑/永原和可那が今年のインカレチャンピオンである加藤美幸/柏原みき(内定選手)にファイナル19本で勝利し、初の頂点に向けて幸先よい一歩を踏み出した。
▼試合結果
北都銀行(1勝)3−0ACT SAIKYO(1敗)
米元小春/田中志穂②〔21−17、21−9〕0●今井優歩/今野あゆみ
川上紗恵奈②〔21−13、21−15〕0●齋藤栞
松本麻佑/永原和可那②〔21−14、15−21、21−19〕1●加藤美幸/柏原みき
北都銀行・佐々木翔監督
「ミーティングで選手たちに伝えたのは、海外遠征をまわるというのは会社と地域のバックアップがあってはじめてできること。そういうところに感謝してやっていきましょうと話していたので、今回も疲れているから(オーダーを)外そうという考えはまったくありませんでした。今後はスーパーシリーズなどとの兼ね合いもありますし、そこを考えるとやはりチーム力が大事になってくる。全体が伸びていくようなチームづくりをしていきたいと思います」
午後の部は、4日の開幕戦で白星を獲得している再春館製薬所が、地元での開幕2連勝をめざして七十七銀行と対戦した。
再春館は、前日に続き第1ダブルスで出場した福島由紀/廣田彩花が、大森舞/嶺井優希をわずか9本、12本で退ける。ダブルスエースの活躍と、地元の声援で勢いのついた再春館は、主将の峰歩美(上写真)も樋口奈津樹に2−0のストレート勝ちを収めた。また、第2ダブルスでは藤井瑞希(下写真・右)/垣岩令佳の“フジカキ”も出場。第1ゲームを16本で奪ったあとの第2ゲームは23−21と苦しんだが、きっちり勝利をモノにしてチームの勝利に貢献。3−0で七十七銀行を下した再春館は、2日間でダブルス3ペアとシングルス2人がそれぞれ勝ち星をあげるなど、チーム層の厚さも見せつけ開幕2連戦を終えている。
▼試合結果
再春館製薬所(2勝)3−0七十七銀行(2敗)
福島由紀/廣田彩花②〔21−9、21−12〕0●大森舞/嶺井優希
峰歩美②〔21−10、21−18〕0●樋口奈津樹
藤井瑞希/垣岩令佳②〔21−16、23−21〕0●牧野美咲/木戸よし美
文/吉井信行 写真/江見洋子