日本リーグから大会名を改称して2回目を迎えるS/Jリーグは11月4日、熊本県立総合体育館で開幕する。3日に行なわれた前日練習やレセプションの会場で、女子3チームに聞いたリーグへの意気込みを紹介しよう。
山口茜(再春館製薬所)
「地元でS/Jリーグの開幕を迎えられるのが楽しみです。地元ということで、プレッシャーになる部分と力になる部分の両方があるかとは思いますが、自分としてはすごく楽しみだという気持ちが大きいです。年間を通すとほとんど海外の大会に出ているので、チームで練習する機会も多くはありません。でも、みんなで一つの目標に向かってやっていく気持ちが味わえるのが、S/Jリーグや全日本実業団といった団体戦です。みんなで喜べるように頑張りたいと思います。
また、個人戦では自分が楽しめたら満足してしまう部分もあるのですが(苦笑)、団体戦はどうしても勝ち負けが大事になるので、個人戦よりも最後まで泥臭く頑張れるという気もします。応援してくれている人を笑顔にするのが楽しみなので、そうした人たちを身近に感じながらプレーすることで、より力を発揮できるのではないでしょうか。チームは連覇がかかっていますが、連覇に挑戦できるのは1チームのみ。挑戦する気持ちで戦っていきたいです」
髙橋礼華&松友美佐紀
(日本ユニシス)
髙橋「団体戦で、自分たちが負けてもチームが負けるかどうかはわからないので、そういう意味では負けを恐れないで新しいことに挑戦したいと思っています。挑戦していかないと海外でも勝てないと思うので、そういうところを意識して出せたらいいのかなと。いま持っているものじゃなくて、また新しいことをできるように挑戦したいな思います。
プレーとしては自分たちだったり奥原(希望)だったり、世界で戦っているトップの選手がチームにはたくさんいるので、自分たち以外の選手もプレーを見てもらいたいと思います。またリーグを盛り上げるために、いまは各チーム関係者の応援が多いと思うので、ファンの方には声を出して応援してもらいたいです(笑)。もちろん一番は日本ユニシスを応援していただけたらうれしいですが、恥ずかしがらずに(笑)、声を出して応援してほしいなと思います」
松友「このリーグ戦は日ごろお世話になっている会社や、いつも応援してくださっている方に見ていただける、間近で応援していただける機会ですし、東京だけではなくて全国各地で試合をするので、本当にいろいろな方に見ていただいたり、直接声をかけていただけたりする機会でもあると思います。そういう中で、少しでも見にきてよかったなと思ってもらえる試合ができたらなと思っています。
(昨年は2位だったが、の問いに)やはり2位よりは優勝したいという気持ちはありますし、最後に優勝して終われるのはいつでもうれしいものなので、そこをめざしてみんなで頑張りたいと思います。まずは自分たち自身のやるべきことをやって、そのうえでおもしろかったなと感じてもらえたら一番いいと思っています」
佐藤冴香(ヨネックス)
「今年は5人新しい選手が加入してきて、本当に新しい体制でリーグに挑みます。チーム全体のレベルは上がってきていると思うので、今年こそ優勝という気持ちはみんな強いです。
団体戦で優勝することが会社に一番貢献できることだと感じていますし、まず自分が1勝することがチームにもっとも貢献できることかなと思っています。ダブルスの2つもそうですが、まず私がA代表として絶対に1本取って、自分の仕事を果たすことが大事だと思っています。
団体戦はすごく好きですし、チーム全体で戦って勝利するというのは、個人戦とはまた違ったうれしさがあるので、すごく楽しみです。団体戦になると自分の力以上のものが出るときもありますし、そういったレベルの高い大会を皆さんに見にきていただきたいですし、一緒に盛り上がっていけたらなと思います。私の攻撃的なプレーもそうですし、応援もチームごとに違うと思うので、そこも楽しんでいただけたらうれしいですね」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部