【S/Jリーグ】トナミ運輸の連覇を止めるチームは!?<男子展望>

S/Jリーグ 11月4日から国内最高峰の戦いが繰り広げられるS/Jリーグが開幕する。バドミントン・マガジン11月号では、S/J開幕特集として男子・女子リーグのそれぞれの展望を掲載している。今回は開幕直前の特別企画として、それぞれの展望をバド×スピ!読者にも紹介しよう。

 

男子:覇権争いは“2強”が中心 

前回MVPを獲得した園田啓悟(奥)/嘉村健士。トナミ運輸のポイント源として連覇に挑戦
前回MVPを獲得した園田啓悟(奥)/嘉村健士。トナミ運輸のポイント源として連覇に挑戦

S/Jリーグ元年となった2016年シーズン。男子は最終戦でトナミ運輸が日本ユニシスとの全勝対決を制して、S/Jリーグ初代王者の座に就いた。そして今季は、18年大会からのレギュレーション変更により、8チームによるリーグ戦としては最後の大会となる。昨季の成績を振り返りながら、上位陣を中心に今季を展望していこう。

王者・トナミ運輸は、戦力的に見ると大きな変化はない。それでも、今年の世界選手権で銅メダルを手にした園田啓悟/嘉村健士や、A代表の保木卓朗/小林優吾が軸を担うなど層は厚い。また、昨シーズン途中の全日本総合男子シングルスで優勝したルーキー・西本拳太を筆頭に、若手も伸び盛りの選手が多く、A代表が海外遠征で抜けてもカバーできるのは大きな強みだ。

王座奪還をねらう日本ユニシスは、ペアとして成熟度を増している遠藤大由/渡辺勇大に加えて、9月のジャパンOPで決勝に進出するなど、成長著しい井上拓斗/金子祐樹とダブルス陣はトナミ運輸にも引けを取らない。また、シングルスには上田拓馬と坂井一将のA代表2人が健在で、今年も優勝筆頭候補といえる戦力がそろう。

この2強に食い込むことが期待されるのは、日立情報通信エンジニアリング、トリッキーパンダース、NTT東日本だろう。日立情報通信Eは昨季、悲願だった3位に入り、今季はさらに上位をねらう。また、これまでトナミ運輸や日本ユニシスなど、上位陣から勝利をあげてきたトリパンが、今年も波乱を起こせば順位争いはいっそうおもしろくなりそう。そして、7月の全日本実業団から桃田賢斗、古賀輝が団体戦復帰を果たしているNTT東日本も、復権に向けて虎視眈々。桃田を柱に、古賀/齋藤太一も複のエースとしての活躍が期待できる。Aクラス復帰はもちろん、2強と渡り合えれば優勝の可能性も出てくる。

その他、トップカテゴリーでの経験豊富なJR北海道や、シングルスの戦力がアップした金沢学院クラブ、S/J2年目の三菱自動車京都がどこまで意地をみせるか。注目が集まる。

 

年末から優勝争いが本格化

男子日程は こちら

S/Jリーグ
日本ユニシスのシングルスの軸となる坂井一将。前回はチームが最終戦で敗れており、その雪辱を果たしたい

11月4日に熊本で開幕し、2月4日の東京大会で幕を閉じる今シーズン。最大の注目は、昨季に続いて最終戦で対戦するトナミ運輸と日本ユニシスの一戦だが、その他にも注目カードが続く。

優勝争いの観点からは、12月23日・福島大会の日本ユニシスVS NTT東日本が序盤の最注目カードとなりそう。また、翌24日には、トナミの地元・高岡でトナミ対トリパンの試合が行なわれる。15年大会の開幕戦では、同じ会場でトリパンがトナミを撃破しているだけに、今回も白熱した試合となりそうだ。

Aクラス入りから一気に最上位をめざす日立とNTT東日本の両チームにとっては、2月3日の直接対決が大きく順位を左右しそう。2年目の三菱自動車京都が、トップカテゴリー初勝利を収めるシーンにも注目だ。好カードがズラリと並ぶ3カ月。ぜひ会場に足を運んで、国内最高峰のチーム戦を体感してほしい。

 

文/吉井信行 写真/菅原淳

投稿日:2017/11/03

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