10月27日に開催されたフランスOP(パリ・SS)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。
日本選手は4種目で準々決勝に進出。男子シングルスは、西本拳太がインドネシアのアンソニー・ギンティンと対戦。世界ランク16位を相手に、西本は第1ゲーム14本で奪われたが、第2ゲームを21-10で取り返してファイナルゲームに持ち込む。すると、9-11とリードされた場面から、4連続得点で逆転。さらに13-13から一気にリードを広げて、最後は21-14で勝利。スーパーシリーズで初の準決勝進出を決めた。
女子シングルスは、唯一準々決勝に勝ち残った山口茜が、韓国のエース・成池鉉と対戦。互いに1ゲームを奪って迎えたファイナルゲーム、前半7−1で山口がリードしたが、ここから10連続失点で逆転を許す展開に。その後も離されて10-16と劣勢になった山口だったが、ジワジワとポイントを重ねて点差を縮めると、18-20から20オールでデュースに持ち込む。最後も勢いを持続させてポイントを連取した山口が、逆転勝ちで準決勝に駒を進めた。
女子ダブルスは3組がベスト8に入り、髙橋礼華/松友美佐紀と松本麻佑/永原和可那が激突。すると、2−0のストレートで勝利を手にしたのが松本/永原。51分の勝負を制してSS初の4強に入った。米元小春/田中志穂はインドネシアのポリイ/ラハユと対戦し、ファイナル勝負の末に敗れてベスト8に留まっている。
男子ダブルスは保木卓朗/小林優吾が世界王者・張楠/劉成(中国)と対戦したが、15本、19本で敗れ上位進出はならなかった。
海外では、男子シングルスのスリカンス・キダムビ、プラノイ・H.S.のインド2選手がベスト4に進出。また、デンマークのアンダース・アントンセンも伍家朗(香港)を下して4強入りを決めた。
準々決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
西本拳太②〔14−21、21−10、21−14〕1●アンソニー・ギンティン(インドネシア)66分
アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−16、21−16〕0●伍家朗(香港)48分
スリカンス・キダムビ(インド)②〔8−21、21−19、21−9〕1●石宇奇(中国)61分
プラノイ・H.S.(インド)②〔21−16、21−16〕0●全奕陳(韓国)47分
【女子シングルス】
山口 茜②〔17−21、21−15、23−21〕1●成池鉉(韓国)79分
シンデュ・P.V.(インド)②〔21−14、21−14〕0●陳雨菲(中国)42分
戴資穎(台湾)②〔21−17、21−12〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)32分
何冰嬌(中国)②〔25−23、21−10〕0●李張美(韓国)48分
【男子ダブルス】
張楠/劉成(中国)②〔21−15、21−19〕0●保木卓朗/小林優吾40分
ボー/モーゲンセン(デンマーク)②〔21−5、17−21、21−17〕1●シェティ/ランキレッディ(インド)59分
譚強/何濟庭(中国)②〔21−15、21−9〕0●イワノフ/ソゾノフ(ロシア)29分
李洋/李哲輝(台湾)②〔21−11、21−19〕0●アドリアント/アルファン(インドネシア)32分
【女子ダブルス】
松本麻佑/永原和可那②〔21−18、21−17〕0●髙橋礼華/松友美佐紀51分
ポリイ/ラハユ(インドネシア)②〔19−21、21−13、21−19〕1●米元小春/田中志穂76分
陳清晨/賈一凡(中国)②〔22−24、21−13、21−16〕1●張藝娜/鄭景銀/(韓国)74分
李紹希/申昇瓚(韓国)②〔21−10、21−10〕0●蔡侑玎/金慧麟(韓国)36分
【混合ダブルス】
鄭思維/陳清晨(中国)②〔21−18、19−21、21−16〕1●レイン/ピーフ(イングランド)52分
クリスチャンセン/ペデルセン(デンマーク)②〔13−21、21−13、21−19〕1●デチャポル/プティタ(タイ)69分
アーマド/ナトシール(インドネシア)②〔19−21、21−14、21−12〕1●タン・KM/ライ・PJ(マレーシア)64分
張楠/李茵暉(中国)②〔21−19、18−21、21−9〕1●魯愷/黄雅瓊(中国)63分
文/バドミントン・マガジン編集部