9月23日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(東京体育館・SS)4日目は、各種目の準決勝が行なわれた。女子シングルスでキャロリーナ・マリン(スペイン)と対戦予定だった奥原希望は、右ヒザのケガのため棄権。記者会見でのコメントを以下に紹介する。
――棄権に至った経緯を。
「2回戦(対シンデュ・P.V.)の試合後に違和感が出て、そこから治療したり、ベストを尽くしたんですが、昨日ギリギリ試合ができた状況でした。今日の朝、試合ができる状況まで回復しなかったので、これからも試合が続きますし、棄権という判断をさせていただきました」
――現在のケガの状態は。
「腫れて水がたまっている状況です」
――2回戦のあとと昨日の試合後では悪化しているのか
「昨日の試合前に、最後まで試合を戦えるかどうかわからない状態で、できるところまでやってみようということでコートに立って、最後まで戦うことができました。いまの腫れだけを見ると少し悪化していますが、詳しく調べたりはしていないのでわからない状況です」
――痛みは、これまでも経験したものなのか
「自分の中では、前のヒザのケガと同じような痛みですが、手術をしたあとでも何回か痛みは感じていて、治療しながら回復して、戦ってきています。これまでも腫れて水がたまる状況はありましたし、いまのところ自分の中では大丈夫だと思っているんですが」
――治療はどんなものか
「昨日の夜もマッサージや、ただゆるめるだけではヒザが抜けてしまう感覚があるので、軽くトレーニングしたり、状況に合わせたものです」
――マリン選手との対戦を楽しみにしていたが、対戦できなくなったことについて。
「(言葉に詰まって)ホームゲームだったので、コートに立ちたいという気持ちが強くて、自分の気持ちは戦いたかったですし、戦う気持ちの準備もできていたんですが、体がダメだと訴えてきたので…。世界選手権から韓国、日本と連戦が続いていて仕方がないことなのかなと、受け入れるしかないといい聞かせている状態です。でも、今日の朝起きてからずっと治療してもらっていて、少ししか回復していない状況を見ていて、『なんでこのタイミングなんだろう』と。
いつもいいときにケガをしてしまったり、今回はとくにシンデュ選手を破って、(リオ五輪)金メダリストのマリン選手と自分がどこまでできるのか、いま自分が世界の強豪とやりあえるところまで力をつけている自信はありますし、それをファンの皆さんの前で、生でお見せしたかった気持ちが強くて、本当にすごく残念です。私の試合を楽しみにして、来てくださったファンの皆さんにはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです」
――世界選手権後、韓国OPに出ない選手もいたが、その意味で後悔はないか
「それはまったくありません。そのときの状況では戦えたので、なんともいえないですし、わからなかったので。ただ、来年からはスケジュールが変わって、大会数も増える状況なので、そこはやはり体と、代表のスタッフと相談しながら決めていかなければならないかなと。そういうところまで自分の力がついてきているのかなと思っています」
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部