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【ジャパンOP】「強い気持ちはぶれていなかった」<髙橋&松友 準々決勝コメント>

9月22日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(東京体育館・SS)4日目は、各種目で準々決勝が行なわれた。女子ダブルスでは、髙橋礼華/松友美佐紀が米元小春/田中志穂との日本人対決をファイナル勝負の末に制し(21-12、14-21、21-13)、準決勝進出を決めた。試合後に行なわれた会見での二人のコメントを紹介しよう。

――試合を振り返って。

髙橋「昨日長い試合をやって、今日も日本人対決で、昨日のような長い試合になるだろうなというのは想定していました。1ゲーム目の入りはすごくよくて、2ゲーム目に関しては自分たちが上げすぎたり、相手に合わせてミスしていて、やられているわけではないと思っていたので、3ゲーム目はしっかり気持ちを切り替えて入ることができました。内容はあまりよくなかったんですが、勝つことが大事なので、しっかり勝つことができてよかったです」

松友「試合をやっている中で、昨日とちょっと似ているなという部分が2ゲーム目、とくに感じました。昨日の試合の反省を生かして、3ゲーム目は試合ができたので、毎日少しずつ成長できているかなと思います」

――第3ゲームになって雰囲気が変わったが、どういったことを整理したのか。

髙橋「これまで一度も負けたことのない相手だったので、向こうは勝ちにくるだろうと思っていましたが、私は負けたらしょうがないという思いと、やはりどこかで、日本開催の大会で自分たちが上にいきたいという気持ちがありました。開き直ってはいたのですが、強い気持ちはぶれていなかったので、そこをファイナルに入るときにいい聞かせてコートに入りました。プレー面でも表れて、つねに攻めていけたのでよかったかなと思います」

松友「2ゲーム目は自分たちが、相手にとって攻撃しやすいタイミングで球を出しているなと思っていました。その中で相手に決められるのは当たり前だし、しょうがないと思っていたので、ファイナルはそうさせなければいいかなと。そう思えたら、冷静になって、少し視野が広がりました。一番は、相手にとっていい状態で、いいタイミングで打たせないようにしようということを考えながらやっていました」

――この大会、自分たちの試したいことをやりたいといっているが、手応えはあるか?

松友「試合の中で先輩が気持ちよく打ってもらえるような球づくり、ゲームメイクなどを心がけています。その中での選択肢やいろいろな状況判断というのは、もっとできるようになりたいと思ってやっていますが、前よりは少しずつ進化しているかなと思います」

髙橋「私は後衛がメインですが、後ろからも球を作ることができると思っています。自分が打つドロップは、決めようとは思っていなくて、自分の中では作る球の一つでもあります。松友に前で作ってもらったチャンス球はどんどん打っていこうと思っていますが、後ろからでも前衛を生かすプレーはできると思っていて、そこがまだ、昔の中国の王暁理選手や田卿選手には追いついていません。後ろからの攻撃だけじゃなくて、作れたり、前衛にうまく触ってもらえるような球出しを自分も心がけているので、そういうところが二人でしっかりかみ合えば、もっともっと強くなれるんじゃないかと思います」

――チャンピオンとして勝ち続ける難しさ、トップにいつづける大変さはあるか。

髙橋「ほかの種目を見ても、女子シングルスのマリン選手(スペイン)はリオ五輪で金メダルを取って以降、試合に出なかったり、出てもあまり上に行けていなかったりと、勝ち続けるのは難しいんだなと思っていますし、男子シングルスで優勝した諶龍選手(中国)もこの大会に出ていません。勝つことよりも、試合をし続けることが自分にとってはすごく難しいことで、オリンピックが終わって毎試合毎試合することのきつさが去年はありました」

松友「去年オリンピックで優勝させてもらいましたが、1年を通して(出場するのが)10大会以上あるなかで、極端ですけど、その10大会以上すべてで優勝できるくらいの人が、本当にトップの選手だと思っています。勝ち続ける難しさというのは、言葉では簡単にいい表せないですが、つねに進化しようとしているというか、現状で満足するのではなくて、つねに自分のできないことをできるようにしたり、できることを増やしていく。いま自分ができないプレーや誰も見たことのないプレーをやろうとして、つねに変わっていけるのが、私の中では常に勝っていける人の特徴でもあると思うので、そういう選手になっていきたいです」

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

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