9月21日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(東京体育館・SS)2日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは、各種目で準々決勝進出を決めた日本選手のコメントを紹介しよう。
【女子シングルス】
山口茜(韓国選手に2-1で勝利)
「今日はミスも多かったですし、2ゲーム目はとくに、しっかりラリーをしておけば大丈夫かなと思ってしまい、相手に合わせてしまいました。自分から行くスピードもないぶん、シャトルに対してしっか入れていないこともあって、ミスが増えたんだと思います。3ゲームは低い展開にならないように注意しつつ、スピードを自分から上げていけば、余裕を持って球を回していけるかなと考えていました。次は、どちらが上がってきても強い選手なので、今日よりもミスを減らして、レベルの高い試合をして、自分が楽しめればいいと思っています」
髙橋沙也加(川上紗恵奈にストレート勝ち)
「相手は自分の打ち下ろし(のショット)の球を待っていると思っていたので、いつもは攻めすぎてしまうところを、クリアーで攻めたりして、『徐々に攻める』ということを頭に入れていました。また、気持ちや体力の部分が勝負になると思っていて、昨日平山(優)コーチと『今日は動けなくなるくらいに、自分の力を出して、ラリーも我慢してやろう』と話し合っていたのですが、その作戦通りに、自分のいいところが出せました。今日の勝ちを忘れずに、明日も1ラリー1ラリー同じように戦えたらなと思います」
【女子ダブルス】
米元小春/田中志穂(志田/松山に2-1で勝利)
米元「相手は若手で社会人も優勝していて、思いきり向かってくるだろうと思っていましたが、自分たちはそれを跳ね返す気持ちで、しっかり気持ちを強く持って向かって行こうと話していました。そのぶん、いい入り方ができて1ゲーム目は自分たちがうまく配球して速い展開で得点することができました。2ゲーム目は飛ぶコートになってプレーが小さくなってしまった部分がありましたが、中盤からやっと冷静に配球できたかなと思います」
田中「2ゲーム目の後半からやっと落ち着いてプレーができて、やり方だったり、こうすれば勝てるんじゃないかというのが明確にわかったので、ファイナルはいい形で入ることができたと思います。明日から相手の攻撃パターンやレシーブ力は上がってくると思うので、しっかり準備して対応できるようにしたいです」
志田千陽/松山奈未(米元/田中に14-21、21-19、9-21で敗戦)
志田「相手はA代表なので、向かっていくだけだから思いきってやろうと試合に入ったんですけど、やはり出だしで緊張してしまった部分があり、自分たちらしさを出せなかったのが反省です。この大会はすごく大きいですし、出場することも難しいなかで、こうやって本戦の2回戦まで試合ができたことはよかったです。ただ、試合に負けて悔しい気持ちが大きいので、この気持ちを次に生かせたらいいなと思っています」
松山「何回か対戦していた相手で、いままで全部負けていたので、勝ちたいという気持ちと緊張が強くなって、出だしがあまりよくなかったです。2ゲーム目は取れてファイナルまでもっていけたのに、最後は相手のペースでやられてしまって負けたのが悔しいです。A代表とやったときにプレーだけじゃなくて、心の面でも負けてしまった部分があるので、そこも強くしていかないといけないと思います」
髙橋礼華/松友美佐紀(インドネシアペアに2-1で勝利)
髙橋「先週の韓国OPで勝ったときはすごく風があって、ノーロブ対決のなかで自分たちがうまくプレーすることができました。今回は風があっても韓国ほどではなく、ラリーになるだろうなと思っていたので、(試合展開は)予想通りといえば予想通りでした。そのなかでも、自分たちが我慢してプレーできたことがよかったかなと思います。今日の最後の試合になりましたが、たくさんの方が応援してくれて、身が引き締まりました。ありがたかったです」
松友「簡単に勝てる相手ではないので、競る試合になると思っていました。個人的にはもう少しいろいろできたと思う部分もあるんですけど、そういうなかでも最後は自分たちの形をつくれて勝ちきれたのはよかったです。また明日試合ができるので頑張りたいです」
【男子シングルス】西本(世界選手権王者のビクター・アクセルセンに17本、18本で敗戦)
「1ゲーム目も2ゲーム目も、後半は自分のプレーも出せて、通用した部分もあったと思います。でも、11点までの点数の取り方、試合運びは、相手のほうが1段階も2段階も上だなと感じました。リーチのある相手のショットをしのげた部分もありましたし、そこからしっかりラリーを作れた場面もありましたが、それは2ゲーム目だったので、修正するのが遅かったかなと…。1ゲーム目の序盤で気づいて対応できていれば、ファイナル勝負にできたかなと思います。今後はもっと構えるのを早くしたり、緩急のつけ方やロブの高さなどを工夫していけるように、普段の練習からしっかり意識していきたいです」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部