台北にて熱戦が繰り広げられていた第29回ユニバーシアードは8月29日、バドミントン競技の最終日を迎えて、個人戦各種目で準決勝と決勝が行なわれた。
日本勢で最終日へと駒を進めていたのは、男子シングルスの西本拳太(トナミ運輸)と五十嵐優(中央大)、男子ダブルスの玉手勝輝(日体大)/三橋健也(日本大)、女子ダブルスの加藤美幸/柏原みき(筑波大)。
まず、二人が準決勝に進んだ男子シングルスは、五十嵐が地元・台湾の世界ランク12位・王子維に第1・2ゲームとも21-23とねばりながらストレート負けを喫したが、西本はタイ選手を相手に19本、14本で勝利して決勝進出を果たす。しかし決勝戦では、五十嵐を破った王子維に16本、15本で敗れ、惜しくも金メダル獲得はならなかった。
またダブルス陣は、女子の加藤/柏原が準決勝でタイペアに敗退。男子の玉手/三橋は台湾の李哲輝/李洋にファイナル18本で競り勝って決勝に進出するも、現地時間22時から行なわれた決勝では金載煥/徐承宰(韓国)に敗れて、優勝はならず。日本勢としては西本に続いて今大会2つ目の銀メダル獲得となった。
その他の種目は、女子シングルスで世界ランク1位の戴資穎(台湾)が優勝。また、女子ダブルスでも許雅晴/WU Ti-Jungが、混合ダブルスでも王齊麟/李佳馨が頂点に立ち、地元開催の期待を背負ってトップ選手が出場した台湾勢が、個人戦で4つの金メダルを獲得した(混合団体戦とあわせて6種目中5種目で優勝)。
日本勢も西本と玉手/三橋が過去最高となる銀メダルを獲得したのをはじめ、個人戦で4つのメダルを獲得。団体戦と合わせて5つのメダル獲得は過去最多となった。
最終日の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
◇準決勝
王子維(台湾) 2(23-21、23-21)0 五十嵐優
西本拳太 2(21-19、21-14)0 P.THONGNUAM(タイ)
◇決勝
王子維 2(21-16、21-15)0 西本拳太
【女子シングルス】
◇準決勝
戴資穎(台湾) 2(21-15、21-13)0 江美慧(台湾)
李張美(韓国) 2(21-17、21-15)0 YANG Li Lian(マレーシア)
◇決勝
戴資穎 2(21-9、21-13)0 李張美
【男子ダブルス】
◇準決勝
金載煥/徐承宰(韓国) 2(21-12、21-12)0 DANOA KULDIP SINGH J.Singh/PHUAH V.Cheng W(マレーシア)
玉手勝輝/三橋健也 2(14-21、23-21、21-18)1 李哲輝/李洋(台湾)
◇決勝
金載煥/徐承宰 2(21-12、21-19)0 玉手/三橋
【女子ダブルス】
◇準決勝
C.CHALADCHALA/P.MUENWONG(タイ) 2(27-25、21-17)0 加藤美幸/柏原みき
許雅晴/WU Ti-Jung(台湾) 2(21-17、21-17)0 XU A.Xinfei/XU K.Yifei(アメリカ)
◇決勝
許雅晴/WU Ti-Jung 2(21-17、22-20)0 C.CHALADCHALAM/P.MUENWONG
【混合ダブルス】
◇準決勝
王齊麟/李佳馨(台湾) 2(21-14、21-13)0 R.ALIMOV/A.DAVLETOVA(ロシア)
AYUB N.Mohd Azriyn/GOH Y.Ching(マレーシア) 2(21-14、21-16)0 李洋/許雅晴(台湾)
◇決勝
王齊麟/李佳馨 2(12-21、21-16、21-14)1 AYUB N.Mohd Azriyn/GOH Y.Ching
※台湾、韓国の選手は表記のわかる選手のみ漢字で表記しています
文/バドミントン・マガジン編集部