8月26日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)6日目は、各種目準決勝が行なわれた。
女子ダブルス最初の準決勝は、リオ五輪金メダリストの髙橋礼華/松友美佐紀と、これまで何度も激闘を繰り広げてきた陳清晨/賈一凡(中国)が対戦した。
第1ゲーム、髙橋/松友は出だしこそ3−7と先行されたが、中国ペアの攻撃を封じ9−9に押し戻す。すると、髙橋/松友に好リズムが生まれ、一気に15-10と点差を広げた。
しかし、ここからが苦しかった。前日と同様に、相手が強気に攻めだすと日本ペアの攻撃が決まらない。点差がつまり始めると相手ペアも勢いづき、16-16の同点。結局、後半もその後も押し戻せなかった髙橋/松友が17-21で先制を許した。
第2ゲームに入ってからは、相手にリードを許した髙橋/松友が追いかける展開。2人も積極的に攻撃を仕掛けるも、中国ペアのカウンターレシーブにつかまるなど、思うようなリズムを作れなかった。逆に陳清晨/賈一凡は、素早いタッチと球際の強さを発揮して得点を重ねる。
後半、髙橋/松友も積極的に攻め込むシーンが増えたものの、相手の背中は遠かった。サービスプッシュなどで強気に押し込む中国ペアは、最後まで日本ペアに隙を見せない。15-21。世界選手権で髙橋/松友が初めて手にしたメダルは、悔しさが滲んだ銅だった。
▼選手コメント
髙橋「(プレーの動きが遅かったことを指摘され)体が動かないというのはあったけど、試合は試合。体を気にせずに、壊れてもいいくらい動けばよかったけど、どこかでセーブしてしまった部分があった」
松友「1ゲーム目の途中で連続得点されたけど、そこで何かを変えないといけなかった。でも、それは昨日、一昨日、そして今までも同じですが、ある程度のことは経験や技術でできる。でも、試合の流れのなかで判断するのが、まだまだ足りないなと思います。状況を見る力だったり、相手に対して何をどうはっきりするべきかを、もっとやらないといけない」
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀●0〔17−21、15−21〕②陳清晨/賈一凡(中国)55分
取材・文/バドミントン・マガジン編集部