8月24日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)4日目は、各種目3回戦が行なわれた。ここでは海外選手を中心としたダイジェストを紹介しよう。
男子シングルスは世界ランク1位の孫完虎(韓国)や前回王者の諶龍(中国・上写真)、ビクター・アクセルセン(デンマーク)が順当に勝利を収め、準々決勝に進出。世界選手権5度の優勝を誇る林丹(中国)は、準地元のラジフ・オーゼフ(イングランド)と対戦。第1ゲームを落としたものの、その後のゲームを連取し6度目の優勝に近づいた。同じくの中国で第4シードの石宇奇は、日本の常山幹太と激戦を演じた黃永棋(香港)に敗れ3回戦で姿を消している。
女子シングルスでは地元・スコットランドのカースティ・ギルモア(写真)が大金星をつかんだ。相手は中国のエース格として活躍する何冰嬌。ギルモアは地元ファンの声援を背に第1ゲームを奪うと、ファイナルゲームに突入しても猛攻を続ける。すると、相手の気迫に押されたのか、何冰嬌が後手にまわった。ペースをつかんだギルモアは、終始リードを保ちながら試合を進め、21−16で勝利。試合後、ギルモアは「この体育館は私が週3、4回練習している場所。家もすぐ近くなので、家族も友達もみんな応援にきてくれたの。みんなの前で勝つことができてすごくうれしいわ」と喜びを語っている。
そのほかでは、サイナ・ネワール(インド・上写真)が韓国のエース成池鉉を2−0で撃破。リオ五輪金メダリスト・キャロリーナ・マリーン(スペイン)も順当に勝利を手にしている。また、中国の若手で2016年世界ジュニア優勝の陳雨菲(中国・写真下)が、第1シードの山口茜を下し準々決勝に進出した。
女子ダブルスは陳清晨/賈一凡(中国)、リターユール/ペデルセン(デンマーク)など世界ランク上位がきっちり白星を獲得。混合ダブルスは世界ランク1位の鄭思維/陳清晨(中国)、リオ五輪金メダリストのアーマド/ナトシール(インドネシア)も勝利をつかんでいる。
男子ダブルスもフェルナルディ/スカムルジョ(インドネシア)がロシアのイワノフ/ソゾノフを破ったほか、中国の洪煒/柴飈、張楠/劉成も勝ち残った。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部