8月24日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)4日目は、各種目3回戦が行なわれた。
日本選手の結果、コメントは以下の通り。
【女子シングルス】
山口茜●0〔18−21、19−21〕②陳雨菲(中国)52分
山口「負けたことは悔しいけど、自分の思うようなプレーが出せなかった部分があるし、出させてもらえなかった部分がある。そこが一番ダメだったのかなと思います。いままでは低いラリーで速い展開が多かったけど、今回は低い展開と大きい展開をうまく使われたり、自分が無理に低く出してつかまることも多かった。また、ラリー間の間合いのところもいつもと違う感じがあったかなと思います」
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士②〔21−18、22−24、21−15〕1●プラタマ/スワルディ(インドネシア)66分
嘉村(手前)「相手とは1勝5敗で分は悪かったけど、自分たちのプレーをしっかりやれば勝てると思っていました。2ゲーム目はあそこまで追いついたので勝ちきりたかったけど、そこを負けてしまった。でも、しっかりファイナルゲームで切り替えて勝つことができたのでよかったです」
園田「負け越している相手でしたが、そういうふうにとらえず試合に臨めたと思います。我慢するところを我慢して打てました。いまは充実していると思います」
井上拓斗/金子祐樹●1〔20−22、21−19、12−21〕②ボー/モーゲンセン(デンマーク)68分
金子(手前)「1ゲーム目は、終盤までとりたいときに点がとれて1、2点差で進めたけど、その終盤になると相手のサービスまわりで点数をとられてしまいました。ファイナルゲームは序盤で引き離されてしまったのですが、そこも相手のサービスまわりから自分たちが守りの形になってしまったからだと思います」
井上「サービスまわりで1ゲーム目の最後をやられてしまった。男子ダブルスのサービスまわりの1、2点はすごく大きいので、もっとそこを突き詰めないといけないと思いました。2ゲーム目は17点あたりで負けるかと思ったのですが、(サービスのときに)短めに打ってミスを誘ったら、ミスしてくれた。そこで逆転できたのはよかったと思います」
【女子ダブルス】
米元小春/田中志穂②〔21−12、15−21、21−19〕1●G・ストエヴァ/S・ストエヴァ(ブルガリア)68分
米元(奥)「相手は力があるので、フルロングレシーブになると思ったし、長い試合にもなると思ってました。力勝負をしたときに自分たちがうまく組み立てができず、無理してプレーした部分があったり、緩急を使って長いラリーをした後に、サービスまわりでミスしたりで、うまく連続得点に結び付けられなかったです。1ゲーム目とファイナルゲームの序盤のように、しっかり緩急とスペースをうまく使った連続攻撃ができればよかったかなと思います」
田中「1ゲーム目とファイナルゲームの出だしがよかったけど、そこからの連続攻撃だったり、相手の攻撃を止められない部分があったので、そこを止められるようにしていきたいです」
髙橋礼華/松友美佐紀②〔18−21、21−15、21−19〕1●福万尚子/與猶くるみ95分
髙橋(右)「自分たちの中にベスト16の壁があって、ドローを見たときに日本ペアとやるのはすごく嫌だなと思っていました。でも、優勝するためにはどんなペアにも勝たないといけないし、そこで勝てる選手が強い選手だと思うので、しっかり切り替えられたと思います。3ゲーム目の8-11で負けていた場面でも、もしこれがオリンピックだったらと思ってやれたし、そこから逆転できたのはすごくよかったです」
松友「お互い何をするかを十分にわかっている相手だったので、やりづらさはありました。(試合は)相手がすごくいいプレーをしていたので、やりにくいし苦しかったです。もっと自分も頑張らないといけないなと、あらためて思いました」
福万(手前)「自分たちがやりたいことは出せたと思いますし、もう1個先があるというのを得られた大会だったと思います。(相手は)レシーブでも攻めるし、上からの球でも攻められるけど、私たちがいっぱいいっぱいになって守りに入っていた。守りに入っても攻めに転じるような配球ができれば、相手の攻めにも余裕を持って対応できたのかなと思います」
與猶「ここまで競れるけども、最後は勝ちきれない、攻めきれないというのが、髙橋/松友とだったり、トップとの差かなと思いました。100%に近い力は出せたと思うけど、相手との100%とは違いもあるので、上にいくにはまだまだ積み上げていかないものがあると感じました」
福島由紀/廣田彩花②〔21−3、21−14〕0●黄東萍/李茵暉(中国)39分
福島(左)「(試合前は)向かっていこうと話をして臨みました。前半は相手のほうが私たちのほうを意識していたと感じたので、そこでしっかり攻めていけたのがよかったと思います。(相手が意識したと感じたのは)1ゲーム目の動きが硬かったから。自分たちのほうが、体がしっかり動いていたと思います」
廣田「正直、2−0で簡単に勝てるとは思っていなかったです。長いラリーの我慢勝負かと思っていました。自分たちが攻撃でいい形を作れたので、それが勝てた理由かなと思います」
数野健太/栗原文音●0〔15−21、16−21〕②C・アドコック/G・アドコック(イングランド)41分
数野「男性選手のカバーリングがうまかった。自分たちも前に切り込んでいきたいけど、そこでなかなか切り込めず、ハーフに流したり、上げたりする場面が多かった。そこが相手のうまかったところだなと思いました」
栗原「サービス場面で相手に優位に立たれることが多くて、自分たちも自信を持ってできていないと感じました。男性選手のつないだ球に対して、私がもっと積極的に落とせれば、また違う展開になったかなと思います」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部