8月23日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
日本選手の結果、コメントは以下の通り。
【男子シングルス】
常山幹太●1〔23−21、15−21、24−26〕②黃永棋(香港)84分
常山「めちゃくちゃ悔しいです。マッチポイントも3回ぐらい握っていて、そこで決め急いでしまってミスが出た。相手のコートを見られずに球出しをしてしまい、そこで相手に好きに打たせてしまった。決め急がず、我慢強くラリーして最後の1点をとるようにしないといけないと思いました」
【女子シングルス】
奥原希望②〔21−10、17−21、21−7〕1●ラシェル・ホンデリッチ(カナダ)49分
奥原「(2−1の結果について)まあまあ、という感じです。(第2Gを失ったのは)風が思ったよりあって、それとシャトルとの感覚が、自分の把握していたものと違うようにきたので、そこで戸惑った部分もありました。また、試合からも少し離れていたので、自分の判断が遅れてしまった。そういうのを含めて、ぼんやりした感じになってしまったかなと思います」
大堀 彩②〔21−7、21−15〕0●マリヤ・ミストワ(ロシア)28分
大堀「世界ランキングだけ見たら相手は下でしたけど、世界選手権という大会でしたし、雰囲気にのまれるのが少し怖かったというのがありました。相手は格下でも気を引き締めましたし、しっかり準備してから入ったのがよかったと思います。初戦としては、いいスタートになりました」
佐藤冴香●1〔14−21、21−14、18−21〕②ミア・ブリッチフェルド(デンマーク)61分
佐藤「相手の選手は上からのショットがキレもよくて、ネット前にも速いスピードで入ってきたので、なかなかいい体勢で打てませんでした。また、先手を打たれることも多くて、自分がつなぐだけになってしまいました」
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士②〔19−21、21−15、21−9〕1●ザイデル/ラムスフス(ドイツ)61分
嘉村(左)「2ゲーム目でリードされる場面もあって、どうなるかと思いました。コーチ席からのリオニーさんや朴さんの『落ち着いて』という声を聞いて、しっかり考えて自分たちのプレーをすることができたと思います。苦しい試合に勝ち、次につながったので、それはよしとして明日からの一戦一戦を頑張りたいと思います」
園田「最初は雰囲気になれず、自分たちらしくないプレーでした。でも、ファイナルゲームで低空戦だったり、自分がスマッシュ打って、嘉村がチャンスを決めることができたので、それを明日も貫いていきたいと思います」
※お詫びと訂正/嘉村選手と園田選手のコメントが逆になっていました。お詫びして訂正いたします。
井上拓斗/金子祐樹②〔21−16、25−23〕0●保木卓朗/小林優吾43分
金子(左)「日本人対決でしたが、相手は2試合目で、自分たちは1試合目。そこでどうかなと思ったけど、意外とうまく試合に入れたかなと。それが1ゲーム目のいい結果につながりました」
井上「相手は1試合目があったので、こちらが引き気味な試合展開になるかなと思ったけど、それもなく、最初に離されなかったのがよかったのかなと思います。自分たちらしいプレーにすんなり入れました」
保木(左)「終始、相手の方が自分たちの得意な攻撃パターンを引き出さない球回しをしてきた。そこで自分たちがいかに我慢できるかでしたが、2ゲーム目後半ぐらいからできたと思うけど、それを出すのが遅かったかなと思います」
小林「全体的に相手よりミスが多かった。我慢する球回し、つなぎ球などがいつも以上に多かったですし、ミスを誘われてしまった試合でした。自分たちのミスも多かったし、相手のプレーもよかった」
遠藤大由/渡辺勇大●0〔9−21、15−21〕②張楠/劉成(中国)33分
遠藤(左)「想像を絶する強さでしたね。なんの取り柄もない負け方をしたというイメージです。今後はこういうことがないように、しっかりと直していきたいです」
渡辺「相手のプレッシャーもあったけど、僕のミスが多かった。はたから見れば前に入れる場面はあったと思うかもしれないけど、コートの中ではつねに張楠選手のプレッシャーがあったりした。ヘアピンとかも置けるとは思うけど…、僕がゲームメークができなかったので、いいゲームではなかったと思います」
【女子ダブルス】
福万尚子/與猶くるみ②〔21−7、21−17〕0●程郁捷/胡綾芳(台湾)36分
福万(左)「思ったプレーが出せたと思うし、もっともっと強い相手とやりたいと思いました。今日は私がシャトルを触ってラリーを作り、與猶のスマッシュを生かせれば思っていましたが、それがうまいこと決まっていたのでよかったと思います」
與猶「試合は楽しくできました。いまはワクワクしている気持ちがあるので、もっと試合がしたい感じです。ラリーは福万さんが作ってくれるし、(試合は)気持ち的にも余裕があったので、私は後ろからいろいろ試しながらやれたました」
福島由紀/廣田彩花②〔21−12、11−4、途中キケン〕0●ムスケン/ピキ(オランダ)26分
福島(右)「シャトルを飛ばないというのがあったけど、自分たちの攻めの形ができていたので、その点に関してはよかったです。(相手の途中キケンに)正直、もう少しやりたかったかなと思います(笑)」
廣田「初戦なので、入り方だけ意識しようと思っていました。(プレーも)悪くなかったし、自分たちの攻撃の形が多く作れたと思います」
米元小春/田中志穂②〔21−9、21−8〕0●フォンティーヌ/バウマン(フランス)28分
米元(奥)「(試合前の)練習よりもシャトルが飛んでいたので、バックアウトしないように意識し過ぎてロブが甘くなってしまった。まだまだ下から打つ球で調整できるかなと思いました。シード選手が負けていたので、入り方に気をつけて試合に入りました」
田中「シャトルが飛ばないというイメージの中で、上からのショットやレシーブだったりがうまくいってなかったので、次につなげたいと思います」
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−10、21−5〕0●張淨惠/楊景惇(台湾)30分
髙橋(奥)「長い期間こっちで練習をしていたので、“早く試合がしたい”という気持ちが出ていたと思います」
松友「最初は緊張していたけど、この舞台で試合ができるのを楽しみにしていたので、途中からは楽しみながらできたかなと思います」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部