8月22日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)2日目は、各種目1・2回戦が行なわれた。
初日に引き続き、2日目もビッグネームが登場。そのなかで最も衝撃的な試合となったのが、リー・チョンウェイ(マレーシア)とブライス・レベルデス(フランス)の激戦だ。悲願の世界一をねらうチョンウェイに対し、レベルデスは果敢に攻め込み第1ゲームを奪うと、第2ゲームもデュースに持ち込み22-24まで迫った。
大接戦の第2ゲームをなんとか切り抜けたチョンウェイ。ファイナルゲームに入れば余裕が生まれるチョンウェイ有利かと思われたが、イージーミスを抑えられずスコアも接近。逆に後半も積極的に仕掛けたレベルデスがチョンウェイにプレッシャーをかけると、最後は21-17で勝利! 今大会、最大のアップセットといえる金星をつかんだレベルデスは、勝利の瞬間、両手を広げて喜びを爆発させた。
まさかの敗北を喫したチョンウェイは試合直後「今回の結果はとても残念だ」と話したが、その後に開かれた記者会見で引退について問われると、「今後の将来についてはまだわからない」と引退の明言は避けている。
このほか、男子シングルスでは諶龍(中国)、周天成(台湾)、ビクター・アクセルセン(デンマーク)などが勝利。女子シングルスではラチャノック・インタノン(タイ)、シンデュ・P.V.(インド)などが白星を飾ったほか、各種目のシード選手は順当に次戦へ駒を進めている。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部