8月21日に開幕した第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)初日は、各種目1回戦が行なわれた。
日本代表の先陣を切ったのは、男子シングルスの常山幹太。対戦相手は3年前の世界ジュニアで対戦し、2−0で快勝したメキシコ選手だ。
「最初はめちゃくちゃ緊張して、どうなるかと思った」という第1ゲームだったが、出だしからポイントを重ねたのは常山だった。スマッシュに威力のある相手に対し、落ち着いてレシーブしながら主導権を握る。第1ゲームを21-4で常山が先制すると、第2ゲームも序盤から先行し13-6とした。
このまま逃げ切るかと思われたが、メキシコ選手も強気に攻撃を仕掛ける。「点差が離れたので少しスピードを落としたら、そこで相手が一気に来てしまった。自分も気持ちで引いてしまいました」と常山がいうように、5連続失点を喫して13-11まで迫られた。しかし、「気持ちを切り替えて自分のプレーをしようと思った」と常山。我慢強くラリーを続けてリズムを取り戻すと、最後は21-16に抑えて勝利。世界選手権の初白星をつかんだ。
【男子シングルス】
▼1回戦
常山幹太②〔21−4、21−16〕0●ルイス・ラモン・ガリード(メキシコ)35分
▼2回戦
常山幹太 − 黃永棋(香港)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部