7月31日に開催された山形インターハイ(鶴岡市小真木原総合体育館)は大会2日目を迎え、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝までが行なわれた。女子は、春の王者・ふたば未来学園(福島)が死闘を制して2年連続の頂点に立っている。ここでは女子のダイジェストをお伝えしよう。
【女子ダイジェスト】
31日の最初の試合に組まれた女子の準々決勝。接戦を制してベスト4へと勝ち進んだのは、ふたば未来学園(福島)、柳井商工(山口)、青森山田(青森)、埼玉栄(埼玉)の4チーム。そして、この準決勝がともに大激戦となる。ふたば未来学園vs柳井商工、青森山田vs埼玉栄のどちらの試合も、第3シングルスまでもつれた結果、ふたば未来学園は髙橋明日香が、青森山田は森沙耶が勝ちきって決勝進出を決めた。
決勝戦は第1・2ダブルスと第1シングルスが3面展開で同時にスタート。この3試合のうち、ふたば未来学園は第1ダブルスの永井瀬雰/水井ひらりと、第1シングルスの内山智尋が勝利を収め、2−1とリードして折り返す。しかし、続く第2シングルスでは、準決勝から続く疲労もあり、ふたば未来学園の水井ひらりが足のケイレンで途中棄権。これでスコアは2−2となり、勝負は第3シングルス、髙橋明日香と森沙耶という両チームの主将同士の対決にゆだねられた。
この大一番で自力に勝ったのは髙橋だった。髙橋は第1ゲームこそ落としたものの、第2ゲームを21-16で奪い返すと、ファイナルでは9−11のビハインドから連続得点で一気に森を突き放した。結局、髙橋が21−14でファイナル勝負を制して、ふたば未来学園は2年連続となる4度目の栄冠を獲得した。
ベスト4に残ったチームのどこが抜けてもおかしくなかった今年の女子団体。そんな中でふたば未来学園がチーム力で勝ち抜き、見事に頂点に立った。
【優勝コメント】
星大智監督
「準決勝で水井が踏ん張ってくれたおかげで決勝へ行けて、決勝でもすばらしい試合をしてくれたので、それがチームの勢いになったと思います。また、スタンドからは保護者やチームメイトたちが一緒に戦っているようで、それが大きな力になったと思います」
髙橋明日香主将
「チームとして優勝するのが目標だったので、まずは優勝できたことはうれしかったし、準決勝からきつい試合が多かったんですけど、そこを一人ひとりが乗り越えて勝てたことが一番大きかったです」
▼準々決勝
ふたば未来学園(福島) 3-1 英明(香川)
柳井商工(山口) 3-2 聖ウルスラ学院英智(宮城)
青森山田(青森) 3-1 九州国際大付(福岡)
埼玉栄(埼玉) 3-1 日本ウェルネス(西東京)
▼準決勝
ふたば未来学園 3―2 柳井商工
青森山田 3―2 埼玉栄
▼決勝
ふたば未来学園 3-2 青森山田
永井瀬雰/水井ひらり 2-1 木村早希/大石悠生
髙橋明日香/由良なぎさ 0-2 森 沙耶/石村亜美
内山智尋 2-0 菊池さやか
水井ひらり キケン(※) 森 優紗
髙橋明日香 2-1 森 沙耶
※第1ゲームを森が取ったあと、水井が途中棄権
取材・文/吉井信行