山形インターハイは8月3日、大会最終日を迎えて、新庄市体育館で男女ともに個人ダブルス、シングルスの準決勝と決勝が行なわれた。女子個人戦は髙橋明日香(ふたば未来学園)がシングルス、ダブルスを制し、団体と合わせてインターハイ3冠を達成した。ここでは、女子のダイジェストをお伝えしよう。
【ダイジェスト】
女子ダブルスは、準決勝で森沙耶/石村亜美(青森山田)と林樂/上杉杏(埼玉栄)、髙橋明日香/由良なぎさ(ふたば未来学園)と齋藤夏/吉田瑠実(埼玉栄)が対戦。その結果、森/石村と髙橋/由良が、ともにストレート勝ちを収めて決勝進出を決めた。
その決勝戦では、団体優勝を果たしたふたば未来学園の髙橋/由良が、選抜王者の森/石村を圧倒する。髙橋/由良は、第1ゲーム序盤から持ち味の攻撃力を生かして連続得点を奪うと、試合の主導権も掌握した。第1ゲームを17本で奪った髙橋/由良は、第2ゲームでも中盤以降は森/石村にリードを許さず、15本として栄冠を獲得。団体戦に続いて今大会2度目の頂点に立った。
女子シングルスの準決勝は、選抜覇者の鈴木ゆうき(聖ウルスラ学院英智)vs2年生の水井ひらり(ふたば未来学園)、そしてともに3年生で最後のインターハイとなる髙橋明日香(ふたば未来学園)vs林樂(埼玉栄)の2試合。ここでは、鈴木と髙橋が高い攻撃力を発揮。それぞれ相手を2−0と快勝して決勝戦へと駒を進めた。
勝てば2008年の松友美佐紀(日本ユニシス)以来のインターハイ女子3冠となる髙橋。第1ゲームは、その髙橋が勝負強さを見せる。20オールから続いたシーソーゲームを29−27で勝ち切ると、第2ゲームこそ15本で落とした髙橋だが、ファイナル勝負では中盤に奪ったリードを最後まで守り切り、21-17で競り勝って高校最後の夏にインターハイ3冠という大記録を打ち立てた。
【優勝者コメント】
「シングルスの最後の試合も含めて、きつい場面はたくさんありました。でも、3冠をしたいという気持ちが強かったので、その気持ちが試合にも表れていたと思います。高校最後の大会で結果を出したいという気持ちが大きかったので、インターハイで結果を出せたのはとてもうれしいです」
「ずっとインターハイで(団体とダブルスの)2冠を取ることを目標にやってきたので、優勝を決めた瞬間はそれが達成できて本当に嬉しかったです。決勝はいつも守りに入ってしまう場面でも、自分たちの得意な速いタッチで攻めていけたのが勝因だと思います」
【女子個人戦の結果】
▼女子ダブルス準決勝
森沙耶/石村亜美(青森山田)2—0 林樂/上杉杏(埼玉栄)
髙橋明日香/由良なぎさ(ふたば未来学園)2—0 齋藤夏/吉田瑠実(埼玉栄)
▼決勝
髙橋明日香/由良なぎさ 2—0 森沙耶/石村亜美
▼女子シングルス準決勝
鈴木ゆうき(聖ウルスラ学院英智) 2—0 水井ひらり(ふたば未来学園)
髙橋明日香(ふたば未来学園) 2—0 林樂(埼玉栄)
▼決勝
髙橋明日香 2—1 鈴木ゆうき
取材・文/吉井信行