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【山形IH2017】「自分のプレーに自信を持って相手に向かっていきたい」~奈良岡功大クローズアップ~

7月30日に開幕した山形インターハイは大会4日目を迎え、個人ダブルスとシングルスのベスト4が出そろった。ここでは、最終日へと駒を進めた1年生の奈良岡功大(浪岡)をクローズアップ。シングルスの戦いぶりや、試合後のインタビューを紹介する。

 

男子シングルス史上初となる1年生優勝をめざす奈良岡功大(浪岡)

 

挑戦者の気持ちで

 

団体戦では、強豪・埼玉栄を3回戦で破る番狂わせを演じてチームの準優勝に大きく貢献した奈良岡。大会3日目に行なわれたダブルスでは3回戦敗退を喫したものの、大会4日目となる2日、本業のシングルスでは順調な勝ち上がりを見せてベスト4入りを果たした。

 

この日、2回戦から登場した奈良岡は、実力者らしい危なげない試合運びで相手を寄せつけなかった。山場と見られたジュニアナショナルの強敵・村本竜馬(瓊浦)との4回戦も、12本、16本に抑えて勝利。疲労により体がいうことを聞かず、体勢が崩れてミスをすることはあったが、要所を押さえて試合をコントロール。1年生とはいえ、日本B代表に名を連ねる逸材とあって、相手は力の限りを尽くして向かってくるが、「挑戦者の気持ちで戦うこと」を大事にしている奈良岡が受け身になることは決してなかった。

 

明日の準決勝は、昨年末の全日本総合で敗れたふたば未来学園のエース・金子真大と対峙。ここでリベンジを果たして男子シングルス史上初の1年生チャンピオン誕生なるか、注目が集まる。

 

【試合後のインタビュー】
――ベスト4入りを決めた気持ちは。
「インターハイで団体戦とダブルスを戦ってみて、中学とは違う疲労がかかる大会なのかなと感じています。だけど、疲れていても誰にも負けたくないという気持ちが強いので、頑張ることができました」
――疲労があるなかで、どんなことを意識して試合に臨んでいますか。
「疲れてくると、いつも取れている球が取れなかったり、いい体勢で入れなくなったりするんですが、自分は1年生で、挑戦者の立ち場。挑戦者の気持ちを一番大事にしてやっています」
――相手が3年生の場合、『このインターハイが最後』という強い思いを感じると思います。それに対して弱気になったりはしませんか。
「自分は来年もあるからとか、そういうふうに思ってしまうと逃げてしまうことになる。いつでも、どんなときも、一生懸命相手に向かっていきたいと思っています」
――自分の得意なパターンとか、形は。
「相手にミスをさせるプレーでしょうか」
――今日のショットの精度や、自分のプレーの評価としてはいかがでしたか。
「今日の体育館は風があったのですが、気にしないようにしていたのがよかったと思います。あとは、試合の出だしでリードされても焦らずプレーできたと思います」
――今日の試合を踏まえて、明日修正するところがあれば教えてください。
「雑なミスをなくして、自分に有利になるような展開に持っていけたらいいなと思います。こちらが向かっていく立ち場なので、自分のプレーに自信を持ちつつ、全力で相手に向かっていきたい。優勝をめざしていますが、一つ一つの試合をしっかり頑張って勝っていきたいです」

 

【奈良岡功大 シングルス試合結果】
2回戦○21-13、21-13鹿島隆聖(昭和学院)
3回戦○21-13、21-13蝦夷森駿(旭川実)
4回戦○21-12、21-16村本竜馬(瓊浦)
準々決勝○21-13、21-14一井亮太(水島工)

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

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