8月2日に開催された山形インターハイは大会4日目を迎え、男子シングルス1回戦~準々決勝が小真木原総合体育館と鶴岡市藤島体育館で、女子団体1回戦~準々決勝が新庄市体育館と尾花沢市文化体育施設「サルナート」で行なわれ、それぞれベスト4が出そろった。ここでは男子シングルスのダイジェストをお伝えしよう。
【ダイジェスト】
男子シングルスは、四つ角シードのうち3人が4強入りを果たした。第1シードで高校選抜王者の大林拓真(埼玉栄)は、持ち味である高い攻撃力とフィジカルの強さを生かして危なげなく準決勝に進出。第2シードの金子真大(ふたば未来学園)も、1ゲームも落とさず最終日へと駒を進め、目標である“3冠”に向かって順調な勝ち上がりを見せた。
また、第4シードの嶺岸洸(聖ウルスラ学院英智)は、ジュニアナショナル対決となった小本大佑(八代東)との準々決勝を2-0で突破。第1ゲーム序盤は硬さが見られたものの、得意のジャンピングスマッシュやトリッキーなショットでリズムをつかむと、10連続得点などでこのゲームを奪う。第2ゲームも勢いは止まらず、20-14でマッチポイント。ここから小本も4本ねばったが、最後はスマッシュがネットにかかり、嶺岸が歓喜の雄叫びをあげた。
もう一人のベスト4は、1年生の奈良岡功大(浪岡)だ。第3シードの村本竜馬(瓊浦)を12本、16本で破って準々決勝に進むと、前回8強の長峰善(日章学園)を下した2年生・一井亮太(水島工)を13本、14本と圧倒。奈良岡はこの日、疲労の色も見られたが、鉄壁の守備から相手のミスを誘うなどして次々と勝利をつかんでいった。
明日の8月3日は、男女の個人戦ダブルスとシングルスが準決勝から決勝まで行なわれる。
◆男子シングルス準決勝の対戦カード(3日)
大林拓真(埼玉栄) ― 嶺岸 洸(聖ウルスラ学院英智)
奈良岡功大(浪岡) ― 金子真大(ふたば未来学園)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部