7月29日、熊本・益城(ましき)町の再春館製薬所内で「2017熊本地震復興イベント」が行なわれた。2016年4月に起きた熊本地震で被災した子どもたちを元気づけようと、日本バドミントン協会と熊本県バドミントン協会が主催しているこのイベントは、今回が4回目。今回は、再春館製薬所の体育館「サクラリーナ」のこけら落としも兼ねて行なわれた。
参加したのは、熊本県内の小中学生約150人と実業団選手23人、コーチスタッフ8人。選手は、日本バドミントン協会(ナショナルチーム)から嘉村健士、権藤公平(ともにトナミ運輸)、米元小春、田中志穂(ともに北都銀行)の4人が参加。このほか、再春館製薬所、NTT東日本、ヨネックスからも選手が参加した。
午前は実業団選手とスタッフによるエキシビションマッチを実施。エキシビションならではの豪華な顔ぶれによる対戦が実現した。それぞれがトップレベルの技術を披露するとともに、ジュニア選手や観客の笑いを誘うパフォーマンスも散りばめて“遊び心”も見せた。会場のマイクで“解説”を務めた選手との絶妙な掛け合いもあり、会場は大いに盛り上がった。
午後はジュニア講習会が行なわれた。実業団選手たちが講師を務め、8コートに分かれてウオーミングアップを行なったあと、それぞれのコートで基礎打ちやゲーム形式のメニューを実施。ジュニア選手が目を輝かせながらシャトルを追う姿が印象的だった。
「子どもたちが楽しそうにやっていたので、バドミントンの楽しさをより知ってもらえたかなと思います。たくさんのトップ選手にも来てもらっていたので、そういう選手と触れ合ったり、ラリーすることで、夢を持ってもらえたらうれしいです」とは山口茜(再春館製薬所)。真新しいアリーナで、トップ選手の技術を間近で感じることでき、ジュニア選手にとっては思い出深いイベントになったようだ。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部