7月30日に山形インターハイが開幕する。初日は男女団体戦の1回戦から3回戦まで実施され、2日目の31日には準々決勝から決勝までが行なわれる。
ここではインターハイ特別企画として、バドミントン・マガジン8月号で掲載されている男子団体戦の展望を紹介しよう。
◆山形インターハイ日程
<団体戦>
7月30日:1回戦〜3回戦
男子>>小真木原総合体育館、藤島体育館(鶴岡市)
女子>>新庄市体育館、尾花沢市文化体育施設
7月31日:準々決勝、準決勝、決勝
男女>>小真木原総合体育館(鶴岡市)
春の王者・ふたば未来を埼玉栄、八代東が追う
3年ぶり3度目の優勝をめざすふたば未来学園(福島)が、今夏の優勝争いをけん引するだろう。同校は日本B代表の金子/久保田を大黒柱に、3月の高校選抜では3-0のストレート勝ちを重ねて頂点に立った。単でも全国トップクラスの二人に加え、全日本ジュニア・ダブルス2位の山田/筑後、高上も夏本番に向けて力をつけており、その布陣に隙は見当たらない。「優勝のカギは、いかに3年生がまとまってチームをけん引できるか。寮生活を通して築いた兄弟のような強い絆で、一丸となって戦いたい」と本多裕樹監督は意気込む。
そのふたば未来に迫る強さを持つのは埼玉栄(埼玉)と八代東(熊本)だろう。選抜準優勝の埼玉栄は、昨年のインターハイで2年連続11度目のVを達成。今夏もジュニアナショナルU19メンバーを12人擁する強豪は、選抜シングルス王者の大林と同大会複2位の中山/緑川を軸に高い総合力で夏の連覇をめざす。そんな強豪にとって、対戦が予想される浪岡(青森)との3回戦が最初の山場か。浪岡といえば大型ルーキーの奈良岡を擁して頂点をめざす新進気鋭のチーム。対戦が実現すれば、埼玉栄は名門校として負けられない一戦となりそうだ。
一方の八代東は、九州大会3冠のエース・小本や、選抜3位の田中/森田を中心に悲願の優勝をねらう。昨年度はインターハイと選抜で3位。ともに準決勝でふたば未来に苦杯をなめた。選抜では「硬くなってしまった」と振り返った主将の田中。今夏はその悔しさを力に変えて、まずは3位の壁を打ち破りたい。
このほか上位候補に名前があがるのは、選抜3位の日章学園(宮崎)や、単複で実績のある嶺岸がエースの聖ウルスラ学院英智(宮城)、選抜8強の比叡山(滋賀)、高岡第一(富山)、水島工(岡山)、神戸村野工(兵庫)など。その実力は僅差で、対戦すれば手に汗握る展開になることは間違いないだろう。気持ちのぶつかり合いに競り勝つのはどのチームか。大会初日から各会場で目の離せない熱戦が繰り広げられそうだ。
前回結果
優 勝:埼玉栄(埼玉)
準優勝:富岡ふたば未来学園(福島)
3 位:瓊浦(長崎)
3 位:八代東(熊本)
ベスト8:水島工業(岡山)、東大阪大柏原(大阪)、聖ウルスラ学院英智(宮城)、高岡第一(富山)
文/バドミントン・マガジン編集部