小学生時代から頭角を現し、全国大会の男子シングルスにおいて“史上初”や“最年少記録”などの偉業を次々と成し遂げる奈良岡功大(浪岡高校1年)。月に一度の連載では、そんなスーパー高校生の日常や素顔に迫っていく。連載第1回は、7月30日から8月3日まで山形県で開催されるインターハイに向けた思いを中心に語ってもらった。また、「Q&A」コーナーでは、読者からの質問やお悩みに答えていただく。
こんにちは!
今月から『バド×スピ!』で連載を始めることになりました。
どんなことをお伝えしていけばいいのか、まだわからない部分が多いのですが、頑張ります!
僕は今年の4月から高校生になりました。遠征や大会などで学校に行けないこともありますが、高校生活は楽しいですし、いまのところなんとか授業もついていけています(苦笑)。
部活動に関しては、自然と頑張れる環境です。部員のほとんどはジュニアクラブ(浪岡ジュニア)で昔から一緒というなかでもメリハリがありますし、練習内容も濃い。それに、トレーニングも羽根打ちも、中学以上に取り組む時間が長くなりました。いまはインターハイに向けて、みんなで練習を一生懸命に頑張っています!
僕にとっては、初めてのインターハイ。3種目すべてに出場できることになりました。
インターハイといって思い浮かべるのは、「試合数が多くてキツそう…」ということでしょうか。実際に、県予選は最大7試合、東北大会は最大5試合を1日で戦ってみて、キツかったです(苦笑)。空調もなかったので、とにかく暑くて、暑くて…。でも、相手も同じ環境。勝ててよかったです。
夏本番はさらに過酷になると思うので、そういった環境のなかでも戦っていけるように、メンタル強化とフィジカル強化に励んできました。その内容を具体的にいうと、メンタル強化はシンプルですが、暑いなかでもとにかく必死に練習すること。青森は涼しいイメージがあるかもしれませんが、30度超えも普通にあるので、毎日の練習がトレーニングになります。
フィジカル強化に関しては、ランニングやウエートトレーニングを積極的にやるようにしています。
東北大会という全国レベルの大会を経験して感じたことは、集中力を欠かさないことの大切さです。みんな本当にガムシャラに向かってきますし、声を出してガンガン打ってくる。そこで自分もチャレンジャーの気持ちを失わず、集中してプレーをしないといけないと感じました。インターハイでも絶対に優勝するんだという強い気持ちを持って戦っていきたいです。
どの種目でも、優勝するという目標は同じです。ダブルスは同い年の武藤(映樹)と組みますが、息が合えば強いと思うので、お互いによく話し合いながらうまくローテーションして勝っていきたい。団体戦は、強豪の埼玉栄高校と同じヤマですが、3年生のためにも勝ちたいですし、個人的にも、誰が相手でも負けたくない。それはみんな同じだと思うので、そういう強い気持ちを持って戦っていきたいです!
ちなみに、連載のタイトル『一本集中』は、浪岡ジュニアの部旗に書いてある言葉なんです。僕自身、試合中は一本、一本に集中することがとても大切だと思っているので、これに決めました。監督(奈良岡浩氏)のバドマガの連載タイトル(2017年6月号にて連載終了)と同じになりましたが、連載を受け継ぐ意味でも、これから頑張っていきます。よろしくお願いします!
奈良岡功大選手に聞く!
☆なんでもQ&A☆
Q.練習は毎日どのくらいやっていますか? 強くなるために意識していることも教えてください!(小学5年生・男)
A.小学生のときは基本的にジュニアクラブで週3日、1日2時間の練習でした。でも、自宅で壁打ちやストレッチなどは、毎日やっていました。そういった部分から自分の土台ができたのかなと思います。いまは部活で3時間練習することが基本ですが、ジュニアクラブの練習日は、部活のあとに1時間半から2時間くらいやりますね。休みもたまにありますが、ほとんどないです。
強くなるために意識していることは、日々の練習から一本、一本に集中して取り組むこと。そこが一番大事にしているところです。練習から意識しないと、本番ではできないと思っています。
★奈良岡功大選手への質問募集!★
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構成/バドミントン・マガジン編集部