7月9日に行なわれた全日本実業団(秋田県・秋田市)は大会最終日を迎え、男女決勝戦が行なわれた。男子は2年連続で日本ユニシスとトナミ運輸が決勝で激突。リベンジに燃える日本ユニシスがトナミ運輸を3−2で下し、4年ぶり4回目の優勝を果たした。ここでは、男子決勝のダイジェストを紹介しよう。
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日本ユニシスがリベンジV達成
トナミ運輸と日本ユニシスの対戦となった男子決勝戦。大会3連覇をめざすトナミ運輸は、エースの園田啓悟/嘉村健士を第1ダブルスに送り出すも、最後まで集中していた井上拓斗/金子祐樹にファイナル18本で敗戦。この勝利で勢いに乗りたいユニシスだったが、第2ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大は、保木卓朗/小林優吾にファイナル11本で敗れるなど、ユニシス、トナミがダブルスを1−1で分け合って、勝負はシングルスへと持ち込まれた。
そして、このシングルス勝負で力を示したのは日本ユニシスだった。第2シングルスこそルーキーの渡邉航貴が西本拳太に敗れたものの、第1シングルスの坂井一将、第3シングルスの上田拓馬という2人のナショナルA代表がしっかりと役割を果たす。坂井は下農走に2−1で勝利し、チームの勝敗を左右する第3単は上田が常山幹太から18本、16本のストレート勝ち。日本ユニシスが4年ぶりの歓喜に沸いた。
決勝の結果は以下の通り。
▼決勝戦
日本ユニシス 3−2 トナミ運輸
1D 井上拓斗/金子祐樹②〔19-21、21-16、21-18〕1●園田啓悟/嘉村健士
2D 遠藤大由/渡辺勇大●1〔17-21、21-17、11-21〕②保木卓朗/小林優吾
1S 坂井一将②〔14-21、21-14、21-11〕1●下農走
2S 渡邉航貴●0〔17-21、10-21〕②西本拳太
3S 上田拓馬②〔21-18、21-16〕0●常山幹太
坂本監督コメント
「優勝することができて、本当にうれしく思っています。この結果については、選手が頑張ってくれたというのが一番で、優勝に向けてすごくプレッシャーがあったと思います。でも、その中でしっかりと力を出してくれた。一人ひとりが力を発揮しましたし、チーム力というが大きかったなと思います。チーム全員に感謝したいです」
取材・文/吉井信行