7月8日に行なわれた全日本実業団(秋田県・秋田市)は、男女とも準々決勝と準決勝が行なわれた。女子は地元開催で士気の高い北都銀行と、2年ぶりのVに挑む日本ユニシスが最終日の決勝戦へと駒を進めている。ここでは女子のダイジェストを紹介しよう。
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北都銀行が地元で初Vに挑む
女子は昨季のS/Jリーグでチーム史上初の3位に入るなど、躍進著しい北都銀行が勝負強さを見せた。準々決勝の広島ガス戦では、第3シングルスまでもつれる接戦。ここで第2ダブルスで白星をあげている松本麻佑が連戦でコートに立つと、広ガスの喜岡奈美に第1・2ゲームともに17本で競り勝ち4強入りを決める。そして、昨年の覇者・再春館製薬所との対決となった準決勝は、北都銀行がダブルス2本で白星をつかむと、第2シングルスに登場したエースの川上紗恵奈が、峰歩美に2−0で勝利。北都銀行が3−1で再春館製薬所に勝ち、決勝進出を決めた。
また、2年ぶりの優勝をめざす日本ユニシスは、第1ダブルスに髙橋礼華/東野有紗、第2ダブルスに篠谷菜留/星千智、第1シングルスに海老原詩織という布陣で勝負に挑む。すると、準々決勝の岐阜トリッキーパンダース戦、準決勝のNTT東日本戦をどちらも3−0で快勝。松友美佐紀や奥原希望などの主力メンバーを温存しつつ、万全の状態で最終日の決勝戦へ挑むことになりそうだ。9日は、北都銀行VS日本ユニシスの決勝戦が行なわれる。
準々決勝、準決勝の結果は以下の通り。
▼準々決勝
再春館製薬所(熊本) 3−0 七十七銀行(宮城)
北都銀行(秋田) 3−2 広島ガス(広島)
NTT東日本(東京) 3−1 ヨネックス(東京)
日本ユニシス(東京) 3−0 岐阜トリッキーパンダース(岐阜)
▼準決勝
北都銀行 3−1 再春館製薬所
1D 米元小春/田中志穂②〔21−6、21−19〕0●志田千陽/松山奈未
2D 松本麻佑/永原和可那②〔21−19、21−15〕0●藤井瑞希/垣岩令佳
1S 中村優里●0〔10−21、20−22〕②山口茜
2S 川上紗恵奈②〔21−15、21−17〕0●峰歩美
日本ユニシス 3−0 NTT東日本
髙橋礼華/東野有紗②〔21−16、21−15〕0●尾﨑沙織/川島里羅
篠谷菜留/星千智②〔18−21、21−15、21−17〕1●新玉美郷/渡邉あかね
海老原詩織②〔21−12、20−22、23−21〕1●橋本由衣
▼決勝
北都銀行 − 日本ユニシス
北都銀行・佐々木翔監督コメント
「昨日も流れとしては本当に厳しかったのですが、うまくいけばチームが繋がるかなという手応えはあったので、こうした結果になってよかったと思っています。決勝進出が目標だったので、そこはクリアーすることができました。明日は、地元・秋田で行なわれる大会で、最終日の決勝の舞台に立つことができる喜びを噛みしめながら、しっかりとした試合ができればいいと思います」
取材・文/吉井信行