7月8日に行なわれた全日本実業団(秋田県・秋田市)は、男女とも準々決勝と準決勝が行なわれた。男子は3連覇をめざすトナミ運輸と、4年ぶりの優勝をねらう日本ユニシスが決勝進出を決めている。ここでは男子のダイジェストを紹介しよう。
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トナミと日本ユニシスが決勝へ
準々決勝で三菱自動車京都と対戦したトナミ運輸は、渡邊達哉/権藤公平が林谷理貴/相馬匠に第1ゲームを先取されながら逆転でこの試合をものにすると、続く第2複の常山幹太/下農走、第1単の西本拳太がストレート勝ちを収めて勝ち進む。そして準決勝では、園田啓悟/嘉村健士と保木卓朗/小林優吾のA代表2組を置く盤石の布陣で、金沢学院クラブに3−0として決勝進出を決めた。
一方、反対のヤマでは、日本ユニシスが準々決勝で大同特殊鋼を、準決勝で日立情報通信エンジニアリングをともに3−0で完封して決勝戦へと駒を進めた。日本ユニシスは井上拓斗/金子祐樹を軸に、単複様々な陣容で挑むなど選手層の厚さも見せつけていた。
また、桃田賢斗の団体戦復帰大会として注目を集めたNTT東日本は、準々決勝で昨季のSJリーグ3位・日立情報通信エンジニアリングと対戦。NTT東日本は第2複の星野翔平/小松﨑佑也と第1単の桃田は勝利を収めたが後が続かず、2−3で敗れてベスト8に終わった。9日は男女の決勝戦が行なわれる。
準々決勝・準決勝の結果は以下の通り。
▼準々決勝
トナミ運輸(富山) 3−0 三菱自動車京都(京都)
金沢学院クラブ(石川) 3−0 宇部興産(山口)
日立情報通信エンジニアリング(神奈川)3−2 NTT東日本(東京)
日本ユニシス(東京) 3−0 大同特殊鋼(愛知)
▼準決勝
トナミ運輸 3−0 金沢学院クラブ
1D 園田啓悟/嘉村健士②〔14−21、21−11、21−11〕1●伊東克範/小林晃
2D 保木卓朗/小林優吾②〔21−19、21−12〕0●神田遼/荒井大輝
1S 下農走②〔21−14、21−9〕0●星野健太朗
日本ユニシス 3−0 日立情報通信エンジニアリング
1D 遠藤大由/渡辺勇大②〔21−11、21−16〕0●大嶋一彰/山﨑裕太
2D 井上拓斗/金子祐樹②〔21−18、21−14〕0●竹内義憲/松居圭一郎
1S 上田拓馬②〔21−14、21−17〕0●甲谷光
▼決勝
トナミ運輸 − 日本ユニシス
桃田賢斗のコメント
「チームの目標は優勝だったので、今日は勝って明日も絶対に試合をしようという風にチーム内では声をかけあっていました。でも、まだまだチームとして修正しなければいけない課題が多いかなと思います。僕自身としても、第2シングルスの選手のために勢いや流れを持っていきたかったのですが、それができませんでした。団体戦の戦い方というのをもう少し勉強しなければいけないと思います」
取材・文/吉井信行