松友は今年1月に自身が使用しているラケットのメーカー・ウイルソン(アメアスポーツジャパン株式会社)との生涯契約を結んでおり、今回の契約と合わせて計4社(6ブランド)のサポートを受けて、世界の強豪との戦いに挑むことになる。
また、今回の契約発表と合わせて松友のオフィシャルウェブサイト(misakimatsutomo.com)も開設されており、今後はサイト内でも松友の情報を手に入れることができる。
【契約内容】
デサントジャパン株式会社●アドバイザリー契約
デサント/トレーニングウェアの提供
スキンズ/リカバリー商品の提供によるサポート
日本シグマックス株式会社●スポンサーシップ契約
ザムスト/サポーターの提供
カスタムバランス/インソール提供によるメディカルケアのサポート
ミズノ株式会社●アンバサダー契約
バドミントンシューズ、トレーニングシューズの提供
バドミントン界に新風
バドミントンは多くのトップ選手が企業チームに所属している。これまでは選手と各メーカー・企業との個人契約が結ばれることは少なく、大々的に発表されることもあまり見られなかった。
しかし、ここ10年の間に、チームと各メーカーの契約とは別に、個人での用具契約を結ぶ選手が生まれはじめ、現在では日本代表の奥原希望(日本ユニシス)がミズノ株式会社とのブランドアンバサダー契約を結ぶなど、様々なメーカーと契約する選手が増えてきている。元日本代表の池田信太郎、佐々木翔、早川賢一などが、現役時代にバドミントン・マガジンに掲載されていた広告ページのモデルに起用されていたのは、記憶に新しい。
また、用具提供以外にも、選手としての活動を支援するためのスポンサー契約を結ぶ選手もおり、今年2月のS/Jリーグ2016最終日に現役復帰を発表した藤井瑞希は、再春館製薬所など数社のサポートを受けながら活動をしている。そのほか、先日はトナミ運輸の大堀彩、仁平菜月が、中学・高校時代を過ごした福島県のお米専門店とのスポンサー契約を発表している。
松友はバドミントン用具を製造・販売しているメーカー以外にも、他競技で知られたスポーツ用品メーカーとも新たにタッグを組んだ。契約の内容は主に各社・ブランドの商品提供などのサポートとなるが、バドミントンとはあまり縁のなかったメーカーとの結びつきは、業界にも新たな風穴を開けることにつながる。そして、バドミントン選手だけに留まらず、スポーツ全般の中におけるトップアスリートとして認知されるきっかけにもなるはずだ。
日本バドミントン初の金メダルがもたらす相乗効果が、少しずつ形となって見え始めている。
文/バドミントン・マガジン編集部