6月26日早朝、2週続けて行なわれたスーパーシリーズ(SS)のインドネシアOP、オーストラリアOPに出場した日本選手団が帰国した。
グレードがより高いSSプレミアであるインドネシアOPでは、女子シングルスの佐藤冴香(ヨネックス)が初優勝を達成。同じく決勝に進んだ男子シングルスの坂井一将(日本ユニシス)は自身初となる準優勝を果たした。
また、2週目のオーストラリアOPでは、女子シングルス決勝で山口茜(再春館製薬所)との日本人対決を制した奥原希望と、女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀(ともに日本ユニシス)、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)が久しぶりのタイトルを獲得。なお、日本代表がSSで3種目を同時に制したのは初めてのこと。日本の強さを世界に印象付ける大会となった。
ここでは、インドネシアOPでメダルを獲得した佐藤と坂井の帰国後のコメントを紹介する。
※オーストラリアOPのメダリストコメントはこちら
◆インドネシアOP 女子シングルス優勝
佐藤冴香(ヨネックス)
「一戦一戦がすごく苦しい戦いで…疲れました(苦笑)。インドネシアの会場はすごく暑くて空調も強く、持久戦のようになっていたんです。でも、(誰が相手でも)私のほうがトレーニングをしている自信があったので、そこで勝負していこうと。決勝の成池鉉選手(韓国)にはいつもファイナルで負けてしまうことが多かったけれど、今回は相手の疲れが見えたところで自分がギアを上げられたことが勝因だったかなと思います。
私はリオ五輪のあとや、ロンドン五輪でケガしてからもバドミントンを続けるか迷ったんですけど、ケガをした悔しさをオリンピックで晴らしたいという気持ちがすごくありました。なかなか海外では結果を残せませんでしたが、今回優勝できたので、ここからが本当に勝負かなと思います」
◆インドネシアOP 男子シングルス準優勝
坂井一将(日本ユニシス)
「予選から7試合を戦って準優勝という結果は素直にうれしいです。今年は全英OPのベスト8という結果もありましたが、それ以上に、ヘアピンからのスマッシュという自分のスタイルを貫けたことはよかったかなと思います。ただ、今大会は決勝までに予選上がりの選手と何度か戦い、世界ランクトップ20の選手とは対戦していない。決勝の相手も22位だったので、そういった部分で、トップ選手と自分がどのくらい戦えるかというのは未知数なところもあるので、この結果に満足せずに上をめざしてやっていきたいです」