6月25日に開催されたスーパーシリーズ第6戦オーストラリアOP(シドニー・SS)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本は女子シングルス&ダブルス、男子ダブルスの3種目で決勝に進出。それぞれ久々のSS優勝に挑んだ。
第1試合は奥原希望と山口茜の女子シングルス決勝が行なわれ、第1ゲームを先制したのは奥原。21−12で奪い、山口にプレッシャーをかける。さらに第2ゲームも14-5と奥原がリードを広げ、このまま優勝かと思われた。しかし、山口がここから奥原を猛追。5連続得点などで点差を縮めると、終盤もポイントをつかみ20-20に持ち込む。さらにここから互いに1ポイントを取り合うと、最後は山口が2連取して第2ゲームを23-21でつかんだ。ファイナルゲームもお互いに得点を奪い合い17-17となったが、最後は奥原が4連続ポイントを奪って優勝。奥原は2015年全英OP優勝以来となる、SS制覇を遂げている。
女子シングルスに続いて行なわれた女子ダブルスは、世界ランク1位の髙橋礼華/松友美佐紀とリターユール/ペデルセン(デンマーク)が対戦。第1ゲームを先制したのは日本のタカマツ。中盤につかんだ4連続得点で12-6とすると、その後もポイントを重ねて21−10。続く第2ゲームも、序盤から点差をつけた髙橋/松友がそのまま相手を振り切り21-13で快勝! SSでは昨年10月のデンマークOP以来となる優勝を飾った。
2種目制覇を果たした日本は、第4試合に男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士が登場。ベテランのタン・ブンヒョン/セティアワン(マレーシア/インドネシア)と激突すると、第1ゲームは11-5と先にリードした園田/嘉村。その後に追撃するベテランペアを21-17で抑えて王手をかける。続く第2ゲームは点を奪い合う戦いとなったが、マッチポイントを先につかんだ園田/嘉村が、そのまま抜け出し勝利! 昨年の12月の香港OP以来となる2度目のSS優勝を果たしている。
なお、日本代表がSSで3種目を同時に制したのは初めてのこと。先週のインドネシアOPの女子シングルス優勝(佐藤冴香)を加え、今回の遠征2大会で4つのタイトルをつかんでいる。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
スリカンス・キダムビ(インド)②〔22−20、21−16〕0●諶龍(中国)46分
【女子シングルス】
奥原希望②〔21−12、21−23、21−17〕1●山口茜67分
【男子ダブルス】
園田啓悟/嘉村健士②〔21−17、21−19〕0●タンBH/セティアワン(マレーシア/インドネシア)37分
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−10、21−13〕0●リターユール/ペデルセン(デンマーク)42分
【混合ダブルス】
鄭思維/陳清晨(中国)②〔18−21、21−14、21−17〕1●ジョルダン/スサント(インドネシア)58分
文/バドミントン・マガジン編集部