「シューズのこだわり」教えます!
大嶋一彰 × 丸尾亮太郎
日立情報通信エンジニアリング
日立情報通信エンジニアリングの選手は4月から全員が、ミズノのラケット、シューズ、ウェアを使用し、同社製品とともに日々、レベルアップをめざしている。
今回は、大嶋一彰と丸尾亮太郎の2選手に登場いただき、シューズへのこだわりなどについて聞いた。
「フィット感」がお気に入り
――4月からミズノのシューズを履いていますが、履き心地はいかがですか。
大嶋 一番に感じているのは、〝軽さ〞でしょうか。足にフィットして、一体となって動けている感覚があって、軽く感じます。以前、履いていたのはクッション性重視のモデルでしたが、ちょっと〝履いている感じ〞がしました。ミズノのシューズだと気にならずに動けます。
丸尾 一番の印象はフィット感ですね。けっこうジャストサイズのものを選ぶんですが、それでも足が痛くなりません。ミズノの場合は足に負担なくフィットするので、すごくいいですね。
――お二人から「フィット」という言葉が出てきました。かなり違うものですか。
大嶋 そうですね。やっぱり動いて踏み込んだときに、足がシューズの中で少しでもズレるとプレーに影響しますし、ちょっとしたズレで疲労がたまってきたりもすると思います。それがないというのはすごく大事ですね。
丸尾 自分は最初「小さいかな」と思うくらい、かなりフィットした状態で履くんですが、1日履くと足になじむので、そこはすごいなと思います。
――先日はランキングサーキットにも出場しました。公式戦で履いてみての感想は?
大嶋 最初にお話ししたフィット感は、やはりすごく満足しています。足に関して「気になる」ということがありませんでした。このモデルに履きかえたときでも、感覚が変わったり、やりづらかったこともなかったですね。
丸尾 たとえば1日目に履いて、2日目にまた履くときに、〝よれている〞印象を受けることもあるんですが、これは前日と変わらない履き心地があって、同じような状態で試合に臨めました。
結び方のこだわり⁉
――お二人はダブルスとシングルスですが、それぞれシューズに求めていることはありますか。
大嶋 僕の場合はダブルスですが、ワンジャンプして打つ球が基本的に多いです。打ってから着地したあとのクッション性や戻りやすさが重要ですね。
――ダブルスはスピードがより求められると思いますが?
大嶋 小刻みなステップがダブルスでは多いですが、踏み込んだあとの反発性があるかないかで次のプレーが変わります。でもミズノのシューズは反発力もあって、ステップもしやすいですね。
丸尾 シングルスは長い距離を動きますし、試合時間が長くなることも当然あるので、シューズへのダメージもたぶん大きいと思います。そういったときの耐久性とか、足への負担がかかりにくいことが大事かなと思っています。
――シングルスは前後の動きも多いですが、ヘアピンやロブで前に大きく踏み込んだあとの戻りは、シューズが果たす役割も大きいと思います。
丸尾 ジャストサイズで選んでいるので、足とシューズとのズレがなく、止まってからすぐ次に行けます。次への動きがすぐにできるという印象があります。
――ヒモの結び方で、こだわりはありますか。
丸尾 あります! ねじれないように履いてます。ねじれてヒモが細くなるのがイヤなんです。ヒモの「面」をきれいにしたいです。
大嶋 すげーな(笑)。自分はとくにこだわりはないですね。「きつくしめる」くらいです。
丸尾 履くときにヒモを上のほうだけ締め直しますか? それとも下から一つずつ締め直します?
大嶋 そこも気にしてない(笑)。
丸尾 自分は脱いだら一番下の穴まで全部いったん緩めて、履くときは下から一つ一つ締め直していきます。このほうがしっくりくるんです(そばにいたミズノ・スタッフが「それがおすすめの履き方です!」と太鼓判を押す)
――ミズノのシューズで、今後どんなプレーを見せたいですか。
大嶋 ダブルスで、迫力のあるプレーを見せたいです。ミズノのシューズでその迫力を十分に引き出しもらって、今後の試合を戦っていきたいと思います。
丸尾 自分の持ち味はスピードと攻撃的なプレーなので、よりスピーディーな、より攻撃的なプレーをして、結果を残したいです。
コレが、日立の選手がもうすぐ着用するWAVE FANG SS 2 だ!
現在、日立の選手が履いている『WAVE FANG SS』の後継モデル。よりスムーズな蹴り出しが可能になり、新たな「加速」が実感できる。7月発売予定。
WAVE FANG SS2(ウエーブファングSS2)
・品番/71GA171062
・カラー/ホワイト×レッド×シルバー
・品番/71GA171045
・カラー/ダークグレー×イエロー×ブラック
価格はいずれも11,500円+税
※日立の選手はオリジナルカラーのモデルを着用予定
まるお・りょうたろう◎1991年11月10日生まれ、群馬県出身。伊勢崎清明高―早稲田大を経て2014年、日立情報通信エンジニアリングに入社。12年インカレ単3位、15年社会人単3位、16年総合単8強など。攻撃的プレーが持ち味の、期待のレフティー。
ミズノのシューズが誇るテクノロジー~競技の枠を超えて~
シューズに求められるスペックは多岐にわたる。軽さ、グリップ力、クッション性、安定性……。このうち、クッション性と安定性は相反するものだ。クッション性を高めようとしてソールを柔らかくすれば安定性がなくなり、安定性を高めようと硬いソールを採用すれば、クッション性が低くなる。
そんな中、この二つを両立しようと生まれたのが『ミズノウエーブ』だ。
やや硬い素材からなる〝波型のプレート〞。これをミッドソールに搭載することで、「形状」を生かして衝撃を和らげつつ、プレートの「面」が作用して安定感を保つことが可能になった。
20年前の1997年にランニングシューズに採用されて以来、いまではほぼ全競技のシューズに搭載されている、ミズノ・シューズの代名詞ともいえるテクノロジーだ。
もう一つ、近年注目されているのが『D ーフレックスグルーブ』である。D は「ダイアゴナル」の頭文字をとったもので、直訳すると「斜め方向の屈曲溝」となる。最大のねらいは「選手の動きをより加速させる」ことだ。
アウトソール中足部の外側は硬く、内側は柔らかい素材が採用されており、斜め方向に溝が入ることで、シューズが外側にはねじれにくく、内側にねじれやすくなる。拇趾球での自然な踏ん張りが可能になり、質の高い蹴り出しが実現した。こちらも、バドミントン、サッカーなど多くの競技のシューズで採用。ミズノ・シューズを新たに支えるテクノロジーになっている。
バドミントンシューズのトップモデル『ウエーブファング PRO』。ミッドソール内には下のウエーブのプレートが搭載されている
加速をテーマにした『D-フレックスグルーブ』はアウトソール広範囲にわたって施されるテクノロジーだ(写真はサッカーシューズ)
(バドミントン・マガジン8月号より)