皆さん、こんにちは。編集部の和です。
あっという間にスディルマン杯が終わりました。日本代表は今大会銅メダル! 準決勝で負けた悔しさはもちろんありますが、6連覇中だった中国を、あと一歩まで追い込む姿を目の前で見られたのは、個人的に感慨深いものがありました。中国の壁は、本当に高くて厚かったですから。次こそは中国、そして優勝した韓国を破っての初V、お願いします!
さて、ブログネタもなんとか溜まってきましたが、その前に、ヨネックスストリンキングスタッフの突撃取材を紹介しましょう。
今回話を聞いたのは、イギリス生まれのティム・ウィリスさん(50)。なんと、ストリンガー歴は今年で36年目! 14歳のときからストリングを張っているそうで、現在はポルトガルでバドミントンショップを経営しているとのこと。
これまで多くのトップ選手のストリングを張ってきたというウィリス氏は、ストリンキングチームに入って21年目の大ベテラン。
「いまも活躍している林丹(中国)やリー・チョンウェイ(マレーシア)はもちろん、すでに引退したピーター(・ゲード/デンマーク)やタウフィック(・ヒダヤット/インドネシア)といったレジェンドプレーヤーのラケットも張ってきたよ」とウィリス氏。
続けて「僕は彼らが活躍する前から(4人の)ストリングを張っているけど、林丹やチョンウェイが辞めるときも、きっとこの仕事を続けているだろうね」と、ストリンガー職人として、まだまだ高いモチベーションを持っているようです。
ストリングを張るといっても、単純に指定された硬さで張ればいい、というわけではありません。当然、選手の“理想のラケット”に近づけるための技術・知識は必要です。そして、細かい要求を得るために、選手たちとのコミュニケーションも大切となります。
「僕たちストリンキングチームは、スーパーシリーズなども選手たちと一緒に回っているんだよ。長く続けていれば当然選手たちとも仲よくなるし、コミュニケーションをとるのも楽しいと感じてくる。でも、そこで選手に信頼してもらえることも大事になってくるんだ。『ウィリスに張って欲しい』といってくれるトップ選手もいるんだけど、そういう言葉はとてもうれしいし、その期待にしっかり答えたいと思ってやってるんだよ」(ウィリス氏)
ちなみに、年間を通して海外を転戦しているため「家でゆっくり過ごす時間は少ないんだ…」と、単身赴任のお父さんのように寂しそうな表情を見せていましたが、「まあ、そのときのトッププレーヤーと楽しく話ができるんだから、問題ないけどね」と、最後はニコッと笑ってくれました。
ウィリスさん、ありがとうございました!
次に会えるのは、日本で開催されるヨネックスオープンジャパン(東京体育館・9月19日〜24日)でしょうか。例年、観客席からストリキングチームが作業している様子を見ることができますので、気になる方は双眼鏡を持ってチェックしてみてくださ〜い!