5月27日(土)、『2017年日本ランキングサーキット大会』(埼玉県さいたま市)が開幕した。日本ランキング上位選手が出場するこの大会は、若手の登竜門という意味合いもあり、注目を集めている。大会初日は各種目1回戦が行われた。注目ゲーム・試合結果を紹介しよう。
違法賭博問題による処分が明けた桃田賢斗(NTT東日本)が公式戦に復帰。第1ゲームは序盤から、精度の高いプレーで和田周(JTEKT)を圧倒。世界屈指のネットプレー、鋭いスマッシュも冴え渡り、試合開始から32分、2-0で復帰後初勝利を手にした。桃田は試合を終えると、体育館の四方に深く一礼。記者会見場へと移動した。
今春、青森・浪岡中学校から浪岡高校へと進学した日本B代表の奈良岡功大は、昨年と同じ堀川善生(東北マークス)と対戦。昨年はファイナルまでもつれ込んだ相手に対し、今年は21−10、21−9のストレートで勝利。成長した姿を見せた。
桃田賢斗(NTT東日本)②〔21-7、21-8〕0●和田周(JTEKT)
奈良岡功大(青森・浪岡高)②〔21-10、21-9〕0●堀川善生(東北マークス)
🔻ピックアップ選手のコメント
奈良岡功大
「前半に緊張から息が上がってしまって、呼吸が乱れてしまった。そこから点数を取られた部分があったので、そこは次から修正して試合に臨みたいと思います。(去年と同じ1回戦の相手だが)スマッシュが速いので警戒していましたが、自分のプレーを貫くことに集中していました。明日も勝てるように全力で挑んでいきたいです」
※桃田賢斗のコメントは別記事に掲載
【女子シングルス】
優勝をねらう第1シードの大堀彩(トナミ運輸)は、高校選抜準優勝の林樂(埼玉栄高)と対戦。ねばり強くラリーを続け、勝負所で確実に仕留める林が第1ゲームを奪った。大堀は第2ゲーム以降、先に攻める形でプレーも気持ちも立て直し、1−2で勝利。55分に及ぶ激闘に、会場からは何度も拍手が沸き起こった。
日本B代表の川上紗恵奈(北都銀行)、髙橋明日香(ふたば未来学園高)は1回戦敗退。川上を倒した小林美紀(山陰合同銀行)は第1ゲームを落としたが、第2、3ゲームは気迫あふれるプレーを見せ、ともに23−21で押し切った。
🔻試合結果
大堀彩(トナミ運輸)②〔18-21、21-15、21-12〕1●林樂(埼玉栄高)
小林美紀(山陰合同銀行)②〔19-21、23-21、23-21〕1●川上紗恵奈(北都銀行)
野尻野匡世(日立化成)②〔21-15、13-21、21-7〕1●髙橋明日香(ふたば未来学園高)
また、違法賭博問題による処分が解除され、今大会が復帰戦となる古賀輝(NTT東日本)は、男子シングルスと男子ダブルスの2種目にエントリー。男子シングルスでは初戦敗退を喫したが、齋藤太一と組むダブルスでは2回戦進出を果たしている。
小林優吾/下農走(トナミ運輸)②〔30-29、21-14〕0●星野翔平/藤野琢人(NTT東日本)
橋本博且/佐伯祐行(福井県立南特別支援/福井県体育協会)②〔21-18、21-15〕0●松丸一輝/西川裕次郎(NTT東日本/法政大)
山田和司/米田健司(日本ユニシス/トリッキーパンダース)②〔28-26、12-21、21-19〕1●西澤潤/和田周(JTEKT)
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)②〔21-14、21-8〕0●牧野公亮/山村駿介(JR北海道/日立情報通信エンジニアリング)
再春館製薬所の次代を担うペア、志田千陽/松山奈未は、高校選抜準優勝の齋藤夏/吉田瑠実(埼玉栄高)と対戦。第1ゲーム序盤は接戦となるも、徐々にスピードとパワーを上げて圧倒。2−0で勝利した。
櫻本絢子/髙畑祐紀子(ヨネックス)②〔18-21、21-16、21-13〕1●曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)
志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)②〔21-13、21-8〕0●齋藤夏/吉田瑠実(埼玉栄高)
【混合ダブルス】
昨年準優勝の高階知也/江藤理恵(トリッキーパンダース/岐阜トリッキーパンダース)、同じく3位の米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)が勝利。高階/江藤は福井剛士/小池織恵(東京)にねばられたが、18本、17本で振りきった。兄妹ペアの米元優/米元陽は、持ち味の攻撃力とコンビネーションで圧倒した。
高階知也/江藤理恵(トリッキーパンダース/岐阜トリッキーパンダース)②〔21-18、21-17〕0●福井剛士/小池織恵(東京)
米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)②〔21-10、21-14〕0●高橋且磨/木村瞳(BC千葉/JAとうかつ中央)