5月27日に開催されたスディルマンカップ(オーストラリア・ゴールドコースト)7日目は、グループ1の決勝トーナメント準決勝が行なわれた。前半の準決勝は、韓国とタイが対戦。ここでは韓国VSタイ戦のダイジェストをお伝えしよう。
◆タイVS韓国
準々決勝で第2シードのデンマークを破り勢いに乗るタイ。同じく準々決勝では、予選で負けている台湾にリベンジを果たした韓国。韓国は2大会ぶり、タイは初の決勝進出をかけて激突した。
第1試合の混合ダブルス、タイはデンマーク戦で殊勲の勝利をあげたデチャポル/サプシリーを起用し、韓国の催率圭/蔡侑玎との勝負。先制したのはタイペアだった。サプシリーが果敢にネット前に飛び込んでデチャポルの攻撃を導くと、韓国の堅い守備を崩して第1ゲームを奪う。第2ゲームも攻撃の手を緩めなかったタイペアが、リズムを失った韓国ペアを下して最初の白星を手にした。
この勝利を次につなげたいタイだったが、大きな壁となって立ちはだかったのが男子シングルスの孫完虎。今週発表の世界ランキングで1位に輝いた韓国のエースは、若さ溢れるアタックで向かってくるスッパンユ・アビングサンソンに第1ゲームこそ奪われたが、第2ゲームは冷静にラリーを支配。1−1に戻した後のファイナルゲームも、ねばるタイの猛攻を落ち着いてさばき、最後は21-17で勝利をつかんだ。
第3試合の男子ダブルスは、催率圭/徐承宰が奮起。スピーディーな攻撃でポイントをねらうボディン/デチャポルをしっかりはね返し、21-13、21-16で快勝! 韓国が王手をつかみ、タイにプレッシャーをかけた。
第4試合はラチャノック・インタノンと成池鉉のトップランカー同士が激突。成池鉉は予選、準々決勝で台湾の戴資穎に2連敗を喫しており、なんとか巻き返しを図りたいところ。
試合が始まると、成池鉉がスタートからスピードを上げてインタノンにプレッシャーをかける。インタノンも負けじと応戦するが、9-8から一気に抜け出したのが成池鉉。連続ポイントで15-9、20-11と点差を広げて先制パンチ。第2ゲームも主導権を握ったのが韓国のエース。カット、スマッシュでインタノンを追い込み16-5。中盤にインタノンも意地を見せて14-17と3点差まで接近したが、追走はここまで。成池鉉が先に21点をつかみ、韓国が3−1でタイを下し決勝進出を決めた。
◆成池鉉のコメント
「私は準々決勝で負けていたので、チームに迷惑をかけて申し訳ない気持ちがあったし、プレッシャーありました。でも、なんとかラチャノックに勝ってチームのポイントが手にすることができたのでよかったです」
◆ラチャノック・インタノンのコメント
「勝たなければいけない状況だったので、プレッシャーがありました。スタートがうまくいかなかったのがよくなかったです」
▼準決勝
韓国 3−1 タイ
催率圭/蔡侑玎●0〔16−21、12−21〕②デチャポル/サプシリー41分
孫完虎②〔18−21、21−10、21−17〕1●スッパンユ・アビングサンソン80分
催率圭/徐承宰②〔21−13、21−16〕0●ボディン/デチャポル38分
成池鉉②〔21−13、21−17〕0●ラチャノック・インタノン46分