5月24日に開催されたスディルマンカップ(オーストラリア・ゴールドコースト)4日目は、各グループの予選リーグが行なわれた。
日本は初戦のドイツに勝利しており、マレーシアに勝てば予選Cの首位通過が決まる大事な一戦。その第1試合、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士はリオ五輪銀メダリストのゴーVS/タンWKと対戦。朴柱奉監督が「ポイントは男子ダブルスと混合ダブルス」と話していた重要な試合で、奮起したのは日本ペア。第1ゲームこそマレーシアペアに奪われたが、気持ちを切り替えて臨んだ第2ゲームは得意の低空戦がしっかり機能。「自分が前衛に入って園田に打たすことができた」(嘉村)と、前衛・嘉村の果敢なアタックと、園田の豪快な飛びつきスマッシュが決まり第2ゲームを奪取。ファイナルゲームも先行したソノカムが、相手の追撃をしっかり封じて勝利し、まずは日本が先制ポイントをあげた。
女子シングルスは山口茜が落ち着いたラリーを展開。第1ゲームを21−6で封じ込めると、第2ゲームは「相手のリズムに合わせてしまった」(山口)とスコアは接近したが、最後のポイントはしっかりつかんで21-17で勝利した。
男子シングルスは、五十嵐優がリー・チョンウェイと対戦したが、結果は8本5本に抑えられ完敗。「相手が何枚も上手。自分の力不足でした」(五十嵐)と振り返るように、なかなか攻め込むチャンスを作れず世界トップとの試合を終えている。
2−1となった日本は、第4試合に女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀が登場。相手はマレーシアの2番手ペアだが、「若くて勢いがあるペア」(松友)と、若き挑戦者に対しても警戒心を持って試合に臨んだ。すると、第1ゲームは「なかなか攻撃が決まらず焦ってしまった」(髙橋)としながらも、21-17で抑えて先制。第2ゲームも「11点以降は相手の動きも落ちていた」(髙橋)と、疲れの見える相手に攻め込み21-18で勝利をつかんだ。
これでチームの勝利を確定させた日本。混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗は、強豪ペアを相手にファイナル勝負に持ち込んでみせたが、最後は19-21で惜敗。「勝ちが決まった場面での試合だったので、プレッシャーに押し負けるということはなく、負けはしたけど自分たちのプレーはできたと思います」(渡辺)
日本は3−2でマレーシアを下し、予選C1位通過を決めた。2位は1勝1敗のマレーシアとなり、2チームが決勝トーナメント進出を決めている。
なお、決勝トーナメントの組み合わせ抽選の結果、日本は準々決勝で再びマレーシアと対戦することが決定。マレーシアに勝てば準決勝で中国とインドの勝者と対戦する。
【グループ1・予選リーグC】
日本(2勝) 4−1 マレーシア(1勝1敗)
園田啓悟/嘉村健士②〔18−21、21−17、21−16〕1●ゴーVS/タンWK60分
山口 茜②〔21−6、21−17〕0●ゴー・ジンウェイ32分
五十嵐優●0〔8−21、5−21〕②リー・チョンウェイ34分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−17、21−18〕0●チョウMK/リーMY50分
渡辺勇大/東野有紗●1〔16−21、21−16、19−21〕②タンKM/ライPJ66分