4月2日に開催された大阪インターナショナルチャレンジ(守口市・IC)は、各種目の決勝戦が行なわれた。
男子シングルスはナショナルA代表の五十嵐優が登場。台湾のベテラン選手と決勝を争うと、第1ゲームはお互いに主導権を譲らず接戦に。16-16以降は1点を交互に取り合う白熱した攻防となったが、23-23から先に2連取したのが五十嵐だった。これで勢いに乗った五十嵐は、続く第2ゲームで疲れの見える相手をきっちり仕留めて勝利。国際大会で初優勝を手にした。
女子シングルスは大阪国際2度の優勝実績を誇る髙橋沙也加と、大堀彩など日本選手に3連勝で勝ち進んだ李張美(韓国)が対戦した。第1ゲームを先制したのは髙橋。2度の4連続得点などで21−16に抑え、3度目の優勝に王手をかける。第2ゲームは李張美がねばり強く髙橋に食らいつき、一時は13-10とリード。しかし、後半は経験豊富な髙橋が追いつくと、18オールから一気に3連続ポイントを奪ってV達成。大阪国際は2015年開催に続き2大会連続、そして3度目の優勝(16年は未開催)を飾った。
男女シングルスの連続優勝に続きたい日本のダブルス勢だったが、優勝は海外ペアに奪われる結果に終わった。女子ダブルスで決勝に進んだのは、櫻本絢子/髙畑祐紀子の2人。対戦相手は韓国の急造ペアだったものの、どちらもSSで上位入賞を果たしたことがある実力者だ。
第1ゲームは櫻本/髙畑が21-16で先に奪ったものの、第2ゲームは相手に先行されて落としてしまう。ファイナルゲームは序盤から互いに点を奪い合う激しいラリーとなったが、中盤で韓国ペアが15-12でリード。しかし、負けられない櫻本/髙畑も意地をみせて、4連続ポイントで逆転に成功すると、さらにポイントを上積みして19-17とした。優勝まであと2点とした櫻本/髙畑だったが、勢いをキープできず。韓国ペアに19オールにされると、さらに2連取を許して逆転負け。悔しい準優勝となった。
決勝の最終種目となった男子ダブルスは、高階知也/井谷和弥が中国ペアと対戦した。国際大会では2度目の優勝(2012年/モルディブ国際・IC)をねらった高階/井谷だったが、第1ゲームは10ー21であっさり奪われ苦しい状況に。しかし、第2ゲームは一転、白熱したラリーを展開する。お互いに一歩も譲らず14-14とすると、ここからさらにポイントを取り合い19-19。
なんとかファイナルゲームに持ち込みたい日本ペアだったが、最後は中国ペアの押し込まれ19-21で敗戦。高階/井谷は久々のVならず、準優勝に終わった。
混合ダブルスは韓国ペアと中国のアの対決となり、ファイナル勝負の末に中国の王斯傑/倪博文が優勝。王斯傑は男子ダブルスと合わせて2種目制覇を遂げている。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
五十嵐優②〔25−23、21−14〕0●薛軒億(台湾)50分
【女子シングルス】
髙橋沙也加②〔21−16、21−18〕0●李張美(韓国)45分
【男子ダブルス】
王斯傑/諸葛露凱(中国)②〔21−10、21−19〕0●高階知也/井谷和弥34分
【女子ダブルス】
金昭英/柳海媛(韓国)②〔16−21、21−17、21−19〕1●櫻本絢子/髙畑祐紀子86分
【混合ダブルス】
王斯傑/倪博文(中国)②〔18−21、21−16、21−12〕1●パク・キュンフン/コン・ヒヨン(韓国)46分