3月11日に開催されたヨネックス全英OP(SSP・バーミンガム)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
日本は女子シングルスの山口茜と、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗が準決勝に登場した。山口茜は13年世界王者のラチャノック・インタノン(タイ)と対戦。全英では3年連続の戦いとなった第1ゲーム、山口が中盤16−12と4点差のリードを保っていたが、ここからインタノンの追撃に合い逆転を許す。第2ゲームは0−4から9連続得点を奪った山口。好リズムをつかんだかにみえたが、ねばるインタノンをここでも振り切れず16−16に。すると、先に抜け出したインタノンが、そのまま21点目を手にして勝利。山口は惜しくも全英初の決勝進出とはならなかったが、伝統の舞台で見事ベスト4に入った。
混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗は、リオ五輪銀メダリストのチャンPS/ゴーLY(マレーシア)と激突した。第1ゲーム序盤は、お互いに連続得点などでポイントを分け合ったが、8−8からマレーシアペアが5連続得点で大きくリード。渡辺/東野もくらいついたが、21−17で先制を許した。第2ゲームも序盤で点差を広げたマレーシアペアが、そのまま主導権を握って21−15で勝利。渡辺/東野の快進撃は準決勝で止まったものの、日本の若手選手の力を存分に示した大会となった。
このほか、男子シングルスは林丹(中国)が同国の後輩・石宇奇にストレートで敗れ、全英連覇はならず。決勝に上がったリー・チョンウェイ(マレーシア)とのレジェンド対決はお預けとなった。
男子ダブルスはインドネシアのギデオン/スカムルジョがデンマークのピーターセン/コールディングをファイナル勝負の末に下し決勝へ。中国の若手・李俊慧/劉雨辰と対戦する。女子ダブルスはデンマークのリターユール/ペデルセン(デンマーク)と、韓国の張藝娜/李紹希(韓国)、混合ダブルスはチャンPS/ゴーLYと魯愷/黄雅瓊(中国)が全英王者の座をかけて争う。
準決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝
石宇奇(中国)②〔24−22、21−11〕0●林丹(中国)
リー・チョンウェイ(マレーシア)②〔10−21、21−14、21−9〕1●周天成(台湾)59分
▼決勝
石宇奇 − リー・チョンウェイ
【女子シングルス】
▼準決勝
戴資穎(台湾)②〔11−21、21−14、21−14〕1●成池鉉(韓国)59分
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔22−20、21−16〕0●山口茜49分
▼決勝
戴資穎 − ラチャノック・インタノン
【男子ダブルス】
▼準決勝
李俊慧/劉雨辰(中国)②〔21−18、21−14〕0●張楠/劉成(中国)46分
ギデオン/スカムルジョ(インドネシア)②〔19−21、21−13、21−17〕1●ピーターセン/コールディング(デンマーク)69分
▼決勝
ギデオン/スカムルジョ − 李俊慧/劉雨辰
【女子ダブルス】
▼準決勝
張藝娜/李紹希(韓国)②〔21−18、21−18〕0●包宜鑫/于小含(中国)55分
リターユール/ペデルセン(デンマーク)②〔21−16、21−13〕0●鄭景銀/申昇瓚(韓国)49分
▼決勝
張藝娜/李紹希 − リターユール/ペデルセン
【混合ダブルス】
▼準決勝
チャンPS/ゴーLY(マレーシア)②〔21−17、21−15〕0●渡辺勇大/東野有紗39分
魯愷/黄雅瓊(中国)②〔19−21、21−12、22−20〕1●C・アドコック/G・アドコック(イングランド)70分
▼決勝
チャンPS/ゴーLY − 魯愷/黄雅瓊