3月8日に開催されたヨネックス全英オープン(SSP・バーミンガム)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。
初戦から強敵同士が激突するSSプレミアだが、伝統と格式ある全英のコートに立った日本選手たちは奮闘した。なかでも、大金星を奪う活躍をみせたのが混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗。1回戦の相手は世界ランク5位で、前回優勝のヨルダン/スサント(インドネシア)だったが、第1ゲームを先取したのは日本ペア。第2ゲームこそ相手に奪い返されたが、ファイナルゲームは渡辺/東野が中盤から少しずつ点差を離し、そのまま押し切って21−12で勝利! 優勝候補を下した渡辺/東野が2回戦進出を決めている。
また、女子ダブルスでも米元小春/田中志穂が会心の勝利を手にした。相手は昨年のSSファイナル覇者で、中国の稼ぎ頭となった陳清晨/賈一凡(中国)。その第1ゲームは中国ペアに大きく点差を広げられた日本ペアだったが、続く第2ゲームでは28−26の接戦をモノにして第3ゲームに突入。すると、前半こそ拮抗したスコアを展開したが、米元/田中が12−9で先に抜け出すと、後半は追撃する中国ペアを抑えて21−18。最後に逃げ切った米元/田中がV候補を破り、2回戦へとコマを進めている。
そのほかの女子ダブルスは、連覇をねらう髙橋礼華/松友美佐紀、福万尚子/與猶くるみ、福島由紀/廣田彩花が順当に1回戦を勝ち上がった。男子シングルスは、本戦唯一の出場を決めた坂井一将が香港選手に勝利。女子シングルスも山口茜、三谷美菜津がともに2−0のストレートで勝利をつかんでいる。
男子ダブルスは世界ランク2位の園田啓悟/嘉村健士が2−0で快勝。混合ダブルスの数野健太/栗原文音も、デンマークペアを18本、18本で破り2回戦に進んでいる。
大会2日目は白星が先行した日本だったが、その裏では悔しい敗戦も。女子シングルスでは前回の全英王者である奥原希望が、サイナ・ネワール(インド)に14本、15本で敗れ、ケガからの復帰戦を勝利で飾ることができず。男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾も世界ランク1位のマレーシアペアに0−2で敗戦したほか、遠藤大由/渡辺勇大も中国ペアを相手に勝利はつかめず黒星。女子シングルスの佐藤冴香もタイのラチャノック・インタノンと対戦したが、スコアを離されて1回戦で姿を消している。
日本選手の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦
坂井一将②〔22−20、21−18〕0●黃永棋(香港)47分
▼2回戦
坂井一将 − ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)
【女子シングルス】
▼1回戦
三谷美菜津②〔21−7、21−11〕0●ベアトリス・コラレス(スペイン)23分
佐藤冴香●0〔14−21、9−21〕②ラチャノック・インタノン(タイ)35分
奥原希望●0〔15−21、14−21〕②サイナ・ネワール(インド)38分
山口茜②〔21−16、21−12〕0●リアン・シャオユ(シンガポール)29分
▼2回戦
三谷美菜津 − 戴資穎(台湾)
山口茜 − 江美慧(台湾)
【男子ダブルス】
▼1回戦
遠藤大由/渡辺勇大●0〔17−21、14−21〕②徐晨/劉小龍(中国)40分
園田啓悟/嘉村健士②〔21−17、21−18〕0●陳宏麟/王齊麟(台湾)34分
保木卓朗/小林優吾●0〔15−21、18−21〕②ゴーVS/タンWK(マレーシア)30分
▼2回戦
園田啓悟/嘉村健士 − ラスムセン/アストルップ(デンマーク)
【女子ダブルス】
米元小春/田中志穂②〔15−21、28−26、21−18〕1●陳清晨/賈一凡(中国)77分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−15、21−13〕0●プトゥリサリ/ハリス(インドネシア)40分
福万尚子/與猶くるみ②〔21−18、21−11〕0●セイネン/タベリング(オランダ)37分
福島由紀/廣田彩花②〔21−10、21−9〕0●ミツソワ/ネデルチューワ(ブルガリア)29分
▼2回戦
米元小春/田中志穂 − アワンダ/ラハユ(インドネシア)
髙橋礼華/松友美佐紀 − 福島由紀/廣田彩花
福万尚子/與猶くるみ − ポリイ/プラディプタ(インドネシア)
【混合ダブルス】
▼1回戦
数野健太/栗原文音②〔21−18、21−18〕0●クリスチャンセン/シーグセン(デンマーク)41分
渡辺勇大/東野有紗②〔21−17、19−21、21−12〕1●ヨルダン/スサント(インドネシア)55分
▼2回戦
数野健太/栗原文音 − ニールセン/ペデルセン(デンマーク)