バドスピ | BADMINTON SPIRIT

【S/Jリーグ】トナミ運輸が日本ユニシスを下し4年ぶり7度目のV<東京大会・男子>

700AQ3I8758a

2月12日に開催された日本最高峰のリーグ戦『S/Jリーグ』最終戦が、東京・代々木第二体育館で行なわれた。ここでは男子の結果と、全勝対決となったトナミ運輸VS日本ユニシス戦を中心にお伝えしよう。

女子の結果は こちら

【男子】

S/Jリーグもいよいよ最終局面に突入。6戦全勝で4年ぶりのリーグ優勝をめざすトナミ運輸と、前日の金沢学院クラブ戦で白星をつかみ波に乗る前回王者の日本ユニシス。お互いにナショナル代表メンバーを揃えるチーム同士の勝負は、第2ダブルスまでもつれる接戦となった。

遠藤大由(左)/渡辺勇大(日本ユニシス)

先制したのはトナミ運輸。第1ダブルスはトナミ運輸が園田啓悟/嘉村健士、日本ユニシスが遠藤大由/渡辺勇大のエース同士をぶつけて勝負に出る。第1ゲームは遠藤/渡辺が鋭いドライブ合戦を制して21−18。ソノカム得意の低い展開にあえて挑み、ポイントをつかんだ。しかし、ここで焦らなかったのが総合王者の園田/嘉村。

「2,3ゲームは自分の足が止まった。とくに3ゲームはミスも多く、精度が落ちていた」と渡辺がいうように、第2ゲーム以降はスピードに乗った力強いラリーで押し込む園田/嘉村。21−14でゲームカウントを1−1に戻すと、ファイナルゲームも積極的に仕掛けた。中盤以降も連続ポイントなどでユニシスペアを突き放すと、最後はソノカムが21−13で勝利。「勝つ、という役割をしっかり果たせてうれしい」(園田)と、大一番での貴重な一勝を手にした。

園田啓悟(左)/嘉村健士(トナミ運輸)

 

シングルスはトナミ運輸が全日本総合王者の西本拳太、日本ユニシスは同準優勝の坂井一将の対決。昨年12月に総合決勝で戦った以来の勝負は、坂井が積極的にアタックを仕掛けてリードを奪う。第1ゲームを16本で制した坂井は、第2ゲームも攻撃の手を緩めずに10本に抑えて快勝。星を五分に戻した。

坂井一将(日本ユニシス)

 

両チーム互いに譲らず、優勝の行方は第2ダブルスへ。ここで強さを発揮したのは、トナミ運輸の保木卓朗/小林優吾だ。「1−1で回ってきたけど、気持ちで負けないように」と保木が話した通り、第1ゲームは日本ユニシスの井上拓斗/金子祐樹との接戦を21−17で制すと、第2ゲームも保木/小林が主導権を渡さない。前半こそ井上/金子がリードする場面もあったが、最後は逆転で制した保木/小林が歓喜の勝利をつかみ、トナミ運輸の4年ぶり7度目の優勝を決めた。

保木卓朗(右)/小林優吾(トナミ運輸)
コートになだれ込むトナミ運輸メンバー

そのほかの男子の結果は、日立情報通信エンジニアリングが金沢学院クラブを破って4勝3敗とし、チーム初の3位を確定させた。トリッキーパンダースはNTT東日本に競り勝って4勝3敗としたが、マッチ率の差で日立を下回り4位。それでも3年連続でAクラス入りを確保している。

JR北海道と三菱自動車京都の対決は、JR北海道が2−1で三菱を退けて2勝5敗とし、6位でリーグ戦を終えている。三菱はS/Jリーグでの白星が遠く、7連敗で無念の最下位が決定。2月26日に行なわれる日本リーグ優勝・東北マークスとの入替戦に臨む。

※S/Jリーグ特集は、2月22日(水)発売のバドミントン・マガジン3月号で紹介します。こちらもお楽しみに!

 

▼男子結果

トナミ運輸(7勝)2−1日本ユニシス(6勝1敗)

園田啓悟/嘉村健士②〔18−21、21−14、21−13〕1●遠藤大由/渡辺勇大

西本拳太●0〔16−21、10−21〕②坂井一将

保木卓朗/小林優吾②〔21−17、21−13〕0●井上拓斗/金子祐樹

 

日立情報通信エンジニアリング(4勝3敗)3−0金沢学院クラブ(2勝5敗)

大嶋一彰/山﨑裕太②〔21−9、21−14〕0●黄智万/伊東克範

松川直弘②〔21−5、22−20〕0●星野健太朗

塚本好喜/松居圭一郎②〔21−18、21−19〕0●小林晃/荒井大輝

 

トリッキパンダース(4勝3敗)2−1NTT東日本(3勝4敗)

リャオ・ミンチュン/米田健司②〔21−17、21−14〕0●星野翔平/齋藤太一

福田春樹●0〔13−21、15−21〕②佐藤 黎

井谷和弥/高階知也②〔21−18、17−21、21−17〕1●小松崎佑也/松丸一輝

 

JR北海道(2勝5敗)2−1三菱自動車京都(7敗)

牧野公亮/渡部大②〔21−9、21−14〕0●喜多勝人/林谷理貴

塚本光希②〔21−13、21−17〕0●常山明良

岡村和輝/榊大史●1〔15−21、21−14、15−21〕②吉川改/疋田聖也

バドスピTOPへ
モバイルバージョンを終了