9月20日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(東京体育館・SS)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。ここでは、各種目で2回戦進出を決めた日本選手のコメントを紹介しよう。
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀(香港ペアに2-0で勝利)
髙橋(写真左)「1回戦から実力のある香港ペアが相手で、厳しい戦いになると想定していましたが、思った以上に相手が会場の風の影響を受けて自滅してくれるケースが多かったです。(この大会は)国内で唯一開催される国際大会なので、緊張したり、たくさんの方の声援にこたえないといけないという思いはありますが、スーパーシリーズのうちの一つだと思って、結果よりも、自分たちがいまやりたいこと、出したいことを1回戦から出していけたらなと思って臨みました」
松友「序盤は少し硬かったんですが、徐々に自分たちらしいプレーだったり、楽しむことができたかなと思います。いま自分たちがやってみたいことだったり、やってきたことが相手に対してどれだけ通用するのかを意識しながら試合をするのが本当に楽しみですし、1試合、1試合やってみて、ダメだったら練習するしかないと思っています。まずは自分たちがいま持っているものをしっかり出しきれるように頑張りたいです」
福島由紀/廣田彩花(マレーシアペアに2-0で勝利)
福島(写真右)「緊張しました。長いラリーはたくさんあったのですが、自分たちらしいプレーができたかなと思います。(世界選手権で銀メダルを取ったことで期待を感じるか、という問いに)プレッシャーだと感じないように意識しています。今大会は世界選手権のときように、自分たちらしく楽しむプレーをしたいと思っています」
廣田「少し緊張しましたが、自分たちの持ち味である攻撃が出せました。(世界選手権銀メダルなどの好結果を出せるようになった理由を聞かれ)大きく気持ちがブレなくなったことと、相手によって作戦を変えたりできるようになってきたことが大きいと思います。ジャパンオープンはホームでの試合なので、応援を力に変えて頑張っていきたいです」
【女子シングルス】
山口茜(韓国選手に2-1で勝利)
「前の試合が急きょ棄権になって、最初は焦りがプレーに出てしまいミスが多かったです。でも、2ゲーム目のインターバル前から我慢して、高さを使って大きな試合展開にできました。点差がついてからは、自分らしいプレーができたかなと思います。日本で行なわれる大きな国際大会なので、自分のいいプレーを見て楽しんでもらえたらと思っています。スーパーシリーズなので相手も強いですが、ランキングが上でも年齢は私のほうが下なので、どんな相手でも思いきりのいいプレーしていきたいです」
「初戦としてはいいスタートを切れたと思います。世界選手権や韓国OPでは、終盤に足が止まるという同じ負け方をしてしまいました。なので、今回は食事を見直して、朝食をしっかり摂るようにしたんです。朝はあまり食べられないほうで、お米を多く摂るのは私にとってきついことなんですけど、そこを頑張れば試合も頑張れると思って…。なんか小学生みたいですね(笑)。でも、朝食のおかげか、今日は体力が切れることがありませんでした。ジャパンオープンは応援してくださる方々に観ていただける機会。明日も感謝の気持ちが伝わるようにプレーしたいと思っています」
【男子ダブルス】
井上拓斗/金子祐樹(香港ペアに2-0で快勝)
金子(写真左)「スコア的には余裕を持った点数で勝つことができました。でも、点数が離れるまでは低い展開での紙一重のラリーがかなりあったので、そこを抜け出せたのがよかった部分かなと思います。明日は過去2回とも勝っている相手(インドネシアペア)なので、しっかり勝って、一つひとつ上をめざしていきたいです」
井上「世界選手権と韓国OPで負けた試合はどちらも紙一重で、そういった部分では、いま自分たちが勝つチャンスがあるんじゃないかと思って試合に入っています。その気持ちの変化は自分たちにとって大きいですね。また競った場面で焦ってしまう部分もありますが、全体的に慌てずにプレーできているのは、変わったところなのかなと思います。今大会はベスト4をめざしていきたいです」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部